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シャトー・マショール 2006

10年超の熟成を経て、いま飲み頃を迎えつつある極旨ボルドー。
【リアルワインガイド】誌52号にて、『2015年旨安大賞』に選出。

そして、
モナコで行われたワインコンクール
【ファム・エ・ヴァン・デュ・モンド 2009】では、
堂々の金賞“Nova d’Or”を獲得。

その名も、
[シャトー・マショール 2006]

1992年の終わり頃、現在のオーナーがそのテロワールに
『一目惚れして』取得したというこのシャトー、
そのブドウ畑の土壌は、鉄分を含む砂利の混じる粘土石灰質。

この独特の土壌と素晴らしい日当たりとが育んだ
完熟のブドウから生まれたワインは、
深みのある豊かなアロマと美しく鮮やかな酸、
そして細やかなタンニンが印象的。

しかも今回ご紹介するのは、なんと10年超の熟成を経て
いま、飲み頃を迎えつつある2006年ヴィンテージ。

酸が美しくエレガントな味わいの2006年ヴィンテージが、
10年以上の熟成を経て柔らかな熟成感をほんのりまとい、
素晴らしい味わいになっています。

その味わいは、
『黒々とつややかなカシスの香りに、
ダークチェリーとプラムのみずみずしい果実味、
そしてほのかに漂う柔らかな熟成感。
コーヒーやスパイスのニュアンスもわずかに感じられ、
複雑にして優雅なアロマです。
その味わいは、落ち着きがあってなめらか。
10年の熟成を経て、肩の力が程よく抜けた
美しいミディアムボディに、
豊かなアロマが寄り添うエレガントな飲み心地です。
輪郭のきっちりとした酸と細やかなタンニンが生み出す骨格は、
しなやかながらも意外に力強く、飲み応え十分。
余計なものを削ぎ落としつつも、10年熟成の旨みを
上品にまとった絶妙なバランスの味わいです。』

10年超の熟成を経て飲み頃を迎えつつあるワインにして、
未だしなやかな力強さと果実の瑞々しさすら感じられる
驚きのワインです。

鴨肉のローストと相性抜群、
または、熟成チーズをつまみながら、
熟成の旨みをじっ くりと愉しむのもおすすめです。




シャトー・マショール 2006

シャンパーニュ・エンクリ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン・グランクリュ

シャンパーニュ好き必飲!

シャンパーニュ17のグランクリュ格付け村のひとつ、メニル・シュール・オジェ!

シャルドネの聖地として知られるこの村は、
ブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%でできたシャンパーニュ)
最高峰とも言われる[サロン]が生まれる地でもあり、
その唯一無二な味わいを生む畑は昔ながらの栽培家が所有し、
新たな造り手やブランドが現れるのは、なかなか難しい場所です。

しかし、そのメニル・シュール・オジェに、
2004年に新たなレコルタンが生まれました。
それが今回ご紹介する
[シャンパーニュ・エンクリ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン・グランクリュ]

実は、このメゾンを率いるのは、イタリア人であるエンリコ・ボールディンさん。

彼は、地質や環境改善のエンジニアとして活躍する人物です。
故郷であるトスカーナ、そしてシャンパーニュでコンサルタントとして活躍するうち、
地元の栽培家と懇意となり、念願であったシャンパーニュ造りをはじめたのです。

フランス人以外での参入は、シャンパーニュでは始まって以来のことで、
当初、レコルタン(RM)ではなく、フランス政府は(MA)という
新しいカテゴリーをつくってしまったほど。

シャンパーニュにとって前代未聞の出来事を容認したのは、
彼らが地元の人々に愛され、同化していたからなのでしょう。

メニル・シュール・オジェ村は、
シャンパーニュの銘醸地コート・デ・ブランの中心に位置し、
グランクリュと呼ばれる17の村の一つで、
「シャルドネの聖地」とも呼ばれるトップクラスの区画です。
この地区は、シャンパーニュ地方の中でも恵まれた
「キンメリジャン」と呼ばれる石灰岩の土壌。
極めてエレガントで、ミネラルに溢れた長命なシャンパーニュを
生産する事が出来る奇跡の区画とも言えます。
トップメゾンでは、クリュッグやサロンが畑を所有し、
最高峰シャンパーニュを造り出す理想郷です。

メゾンとしての総生産量は4万本。
その中でもメゾンの顔となるのが、
今回ご紹介する[ブリュット・ブラン・ド・ブラン・グランクリュ]です。

最低36ヶ月間、澱とともに瓶内熟成。
ル・メニル・シュル・オジェ産シャルドネ100%によるブラン・ド・ブラン。
桃や洋梨のような香りから次第にスイートシトラス、
アーモンドのニュアンス香りに変化が楽しめ、
ミネラリーでバランスも良く長い余韻があります。
飲み進めるほどに、もう一口味わいたいと思わせる様な
完成度の高いシャンパーニュです。




シャンパーニュ・エンクリ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン・グランクリュ

ドメーヌ・モワヤール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2016

[オート・コート・ド・ニュイ]という地区。
ここはピノ・ノワールの楽園、かの[ロマネ・コンティ]
など数多の頂上ワインを生む「ヴォーヌ・ロマネ村」や
「ニュイ・サン・ジョルジュ村」の西側台地に広がる地区で、
台地上の地勢ながら、
ブドウ栽培に適した岩屑状地質の東南東向き斜面が多く、
その褐色石灰岩土壌は上質のワイン造りに適す、
つまり水はけ良く日照に恵まれた、愛好家は見逃さない、
いわば穴場的存在のアペラシオンなんです。

そうするとあとの問題は、
ブルゴーニュで畑と共に重要視される生産者はどこかということ。

この[ドメーヌ・モワヤール]については、
女性のM.W.(マスター・オブ・ウィン)の先駆者で、
ブルゴーニュに精通する「セレナ・サトクリフ女史」が、
『ワインの骨格が、豊かな風味と驚くほど見事に溶け合
っている』と評価する造り手。

フランス革命以前から畑を所有する名門[ドメーヌ・モワヤール
(またはモワラール)]が、リュット・レゾネ(減農薬農法)で栽培した、
自社畑ピノ・ノワールを手摘みで収穫。

ブドウの果実を傷めないためポンプは使わず、
小さな桶で温度管理したステンレスタンクに運び発酵。
その後、新樽と1年使用のオーク樽にて熟成。
昔からの丸天井のカーヴで負担を掛けずに、
重力によって瓶詰めし出荷したもの。

ちなみに[ドメーヌ・モワヤール]が標榜するのは、
エレガントで力強いワインを得ること。
そして、長期保存、熟成に耐え得るワイン造りといいます。

そしてご案内の2016年ヴィンテージはといいますと、
まだ専門誌などのスコアをつける評価は出ていないものの・・・、
年初の冬は雨が多く、さらに霜害、雹害などの影響から、
生産者が当初はかなり危惧した年。
しかしながら、6月後半から9月、10月の収穫までは好天に恵まれ、
収穫したブドウの出来は良いという、
作柄面では嬉しい方で大誤算となった、
結果的には優良なヴィンテージ。

ただ、生産量は激減。
一方で、出来上がった赤ワインは奥行きがあり濃い色合い。
香りは少し閉じているが味わいはフレッシュで、
柔らかく十分な表現がある。
バランスが良くエレガントで繊細とされるヴィンテージ。

試飲でも、
『このヴィンテージもさすがの旨み』
『かすかに紫の要素を持つ、クリアーでやや深みのあるルビー色。
グラスに注ぐと、ほのかな樽香を伴う華やかな香りにドメーヌの特徴が。
タンニンと酸はニュイにしては滑らかなため、口当たりがシルキー。
そして、スミレやブラックベリーにラズベリーのニュアンスに加え、
瑞々しく豊かな果実味には、ニュイらしくコショウなどの
スパイスも垣間見せる辛口の味わいなんです。
まだやや若さが勝るものの、このヴィンテージでも芯のある果実味に、
しっかりとした骨格とボディを備え、
赤ワインを煮込んだソースを使った料理と楽しみたい、
大人の風味を持つ1本です。』




ドメーヌ・モワヤール ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ 2016