モワヤール・グリヴォ マルサネ 2014

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[マルサネ]といえばロゼとイメージされる方も多いかもしれません。
でもそれはすでに過去の話。

1987年に認められた、このコート・ド・ニュイ最北端の
比較的新しいアペラシオン(村名AC)では、
確かに日本でも以前はイチゴの風味が楽しい
良質ロゼが多く出回っていました。
しかし近年ではロゼはマルサネのワイン生産量の僅か15%以下。

マルサネの地のピノ・ノワールとの適合性に気付いた地元生産者が、
作柄の良い年ほど赤ワインを造るようになり、
さらに条件の良い斜面ほどその傾向にあるのに加え、
それらのブドウの樹齢が高くなるにつれ品質が向上する
という好循環を生んでいます。

そんなマルサネの赤の特徴は、
かの至高の特級畑[シャンベルタン]を産み出す
「ジュブレ・シャンベルタン村」の北側に位置することもあり、
ジュヴレをより親しみやすく柔らかな飲み口にした性格。

逆にその分、熟成に時間が掛かるジュヴレよりも、
柔らかいが溌剌さを失わず、若いうちから魅力を発揮するのが
マルサネの特徴といえます。

そうです。
コート・ドールのヴィラージュもの(村名ワイン)でも、
早いうちから楽しめるのがこのマルサネ。

そしてそんなマルサネを造ったのが、
国際的な著名ワイン評論家「R.パーカー氏」が、
『ここは試してみるべき、興味あるネゴシアンである』とする、
ブルゴーニュの・コート・ド・ニュイは
「ニュイ・サン・ジョルジュ村」に5代続く1850年創業の生産者。
[モワヤール=グリヴォ]の名称を使用するのは比較的最近ですが、
国際的に、また日本でも古くから[モワヤール]又は
[トマ=モワヤール]という名で知られていた名門生産者の手によるもの。

同社からの情報では、ジュヴレから連なるマルサネの、
標高250~350メートルの東南東向き斜面で栽培する、
平均樹齢25年のピノ・ノワールを使用。
手摘みで収穫したそのピノを、温度調節したステンレス
タンクで、5日間の低温浸漬の後にピジャージュと
ルモンタージュを施しながら発酵。
その後、30%の新樽と1回から5回使用の
ヴォージュ産オーク樽にて13ヶ月間熟成後に瓶詰めとのこと。

ちなみにこの2014年ヴィンテージは、世界中で最大購読者数を誇る
【ワイン・スペクテーター誌】がコート・ド・ニュイに【95点】、
パーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト誌】も【92点】の評価をする、
いわゆるグレート・ヴィンテージ。

実際に試飲でも、
『クリアーな赤系ルビー色。
ベリー、スグリなどの赤系木の実と、
かすかにブルーベリーなどのニュアンスを持つ香りは、
抜栓したてはやや閉じ気味。
味わいでは、いかにもニュイらしい芯のある果実味に、
ほのかな猟鳥獣肉と台地の風味とスパイシーさが手伝って、
辛口の風味に仕上がっています。
決して濃厚タイプではないものの、適度の渋さを持つタンニン、
上質な酸などとのバランスが好く、
ある意味でこれぞブルゴーニュのピノという繊細でエレガントな1本です。
この赤には、焼き鳥やシャルキュトリー、
地鶏や赤身肉などの料理を合わせたいものです。』

パーカーさんが
『ここは試してみるべき興味あるネゴシアンである』
とする、5代続くブルゴーニュ名門からの蔵出し
[モワヤール=グリヴォ マルサネ 2014]

柔らかいが溌剌さを失わず、若いうちから魅力を発揮し、
親しみ易い味わいの1本がかなりのお買い得です。
若くして楽しめるのが嬉しいコート・ドール赤を、
是非この機会にお試しください。


モワヤール・グリヴォ マルサネ 2014
フランス 赤ワイン 750ml ミディアムボディ寄りのフルボディ 辛口
2,780円(税別)

ワイン専門リカーショップ

「モワヤール・グリヴォ マルサネ 2014」への4件のフィードバック

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