『文句なくパーフェクト!』
『記念碑的なワイン!』
と、あのロバート・パーカー氏が絶賛する正真正銘の
【100点満点】を獲得したのは2012年ヴィンテージでした。
今回ご紹介する2014年は、ナパの気候が不安定なヴィンテージとなり、
収穫時期を見定めるのが難しい年となりましたが、
さすが、ナパのカリスマ・コンサルタントである
フィリップ・メルカが18年間という長い期間にわたり、
醸造に携わり、つくりあげてきた経験によってか、
今ヴィンテージも素晴らしい仕上がりとなっています。
フィリップ・メルカは、このワインを含め、これまでに
パーカー100点満点を4度勝ち取る
屈指のカリスマ・コンサルタントです。
現地でもワインは割り当てでしか手に入らないため、
入手は超困難です。
それが
[レイル・ヴィンヤード・ジョン・ダニエル・キュべ 2014]
ナパ・ヴァレーの歴史を語る上で欠かせない人物として、
必ず名前が挙げられるのが、
ジョン・ダニエル・ジュニアという人です。
1800年代初期に、毛皮商としてサンフランシスコで大成功をおさめ、
イングルヌックというワイナリーを1879年に設立した
ニーボーム家の末裔になります。
当時の多くのカリフォルニアのワイナリーでは、
低価格帯のワインに注力していた中で、
ナパ・ヴァレーの偉大性を追求し、偉大なワインを残していたことが、
彼の名前が未だにカリフォルニア・ワイン産業に携わる
多くの人の記憶に刻まれている理由です。
今でも、1940年代、50年代にジョン・ダニエルが造ったワインが
時々、オークションにでてきては、高値で取引されています。
ジョン・ダニエル氏には2人の娘がいましたが、
当時のワイン・ビジネスの常識では
「女性がアルコール事業に携わるものではない」
という意識が高く、彼は事業を大手ワイングループに売却し、
自宅をフランシス・フォード・コッポラ氏に売却しました。
しかし、家族のワイン造りの伝統を守り続けたい娘のロビン・レイル女史は、
その後、フランスのペトリュスを造る【ムエックス家】と共同で
【ドミナス】を設立したり、
カルトワインとして有名な[ハーラン]の設立にかかわった後、
自分の家族のワイナリーとしてレイル・ヴィンヤードを設立しました。
それが1995年のこと。
その際に招聘したのが、今ではカリスマコンサルタントとして
引く手あまたのフィリップ・メルカ氏なのです。
彼は、ロバート・パーカー氏をして、
『触るものすべてを黄金に変えてしまう、
という魔法の手を持つ』と評される凄腕ですが、
95年当時は、まだまだ知られざる存在でした。
フィリップ・メルカ氏は、レイル・ヴィンヤードを皮切りに、
その後、ヘレン・ターリーの後任として
[ブライアント・ファミリー]のコンサルタントとなり、
さらに[ダナ]、[ハンドレッド・エイカー]といったワイナリーでも
コンサルタントを務めています。
この4つのワイナリーすべてにおいて
パーカー100点を獲得しているのですから、
まさに『魔法のような手』をもつカリスマです。
今回ご紹介する2014年は、ナパの気候が不安定なヴィンテージと
なり、収穫時期を見定めるのが難しい年となりましたが、
さすが、ナパのカリスマ・コンサルタントである
フィリップ・メルカが18年間という長い期間にわたり、
醸造に携わり、つくりあげてきた経験によってか、
今ヴィンテージも素晴らしい仕上がりとなり、
パーカー95点の評価を獲得するほか、老舗のワイン評論誌
【コノシア・ガイド・トゥ・カリフォルニア・ワイン】
では97点を獲得 するなど、やはり評価の高いワインです。
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