ラ・クロズリー・ド・カマンサック 2010

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オー・メドック第5級格付[シャトー・ド・カマンサック]は、
有名シャトーがひしめく「サン・ジュリアン」の人気シャトー
[ラグランジュ]から、4kmほど西へ行った台地に位置する
「サン・ローラン・デュ・メドック」という村に、
ひっそりと佇むシャトーです。

この村、実は、ボルドー市街から「ポイヤック」や
「サン・ジュリアン」の著名シャトーを訪れる際に、
多くの人々が利用する国道沿いにあるのですが、
目と鼻の先にある垂涎もののシャトーに気をとられ、
大抵は見過ごされてしまうようです。

これに加え、ACオー・メドックの格付けシャトーということもあり、
他の村名入りの第5級シャトーに比べやや地味な感のある
[シャトー・ド・カマンサック]ですが、
一方、この存在感が価格面では、私たち消費者にとって
ありがたい方に働いているようです。

1855年に5級に格付けされたということは、
元々、テロワールのポテンシャルはメドックでも有数の証拠。
これは、所有者と醸造家に問題が無ければ、
高品質でコスト・パフォーマンスに優れたワインが
生まれることを意味します。

その点でも、一時の低迷期を脱し20世紀の後半から、
シャトーは本来のポテンシャルを発揮するようになりました。
転機は、1965年にシャトーを買収した「フォルネール兄弟」
の改革に端を発します。
彼らは「エミール・ペイノー教授」の指導の下、ブドウ畑の植え替えや、
ワイン蔵と醸造設備の刷新という費用のかかる投資に取り組んだのです。
そうした努力は、[シャトー・ド・カマンサック]をしなやかさと
果実味を前面に出した、モダンな造りのワインに変身させたのです。

加えて新支配人として、ボルドーの名門「リュルトン家」の一員で、
ポイヤックの同じ5級格付け[オー・バージュ ・リベラル]や、
クリュ・ブルジョワでも高品質で有名な[シャス・スプリーン]などを
見事に再生させた凄腕、 「ヴィラール・クレール女史」を起用。

これはコスト・パフォーマンスの上昇がさらに期待される出来事で、
本当に見逃せません。

しかも、
ご案内のヴィンテージは、
アメリカの【ワイン・スペク テーター誌】が、
メドックにほぼ満点【99点】の例外的ハイスコアを付け次のコメント。
『熟してパワフル、レースのようなタンニンと酸が
バランスを整え、贅沢な2009年よりも、より鮮明な果実味によって
ストラクチャーが見事。長命間違いなし。』

また、パーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト誌】も、
すぐ近くのサン・ジュリアンに同じ【98点】と、
同じく例外的ハイスコアを付ける、まさに超大当たり年。

実際に、試飲でも、
『上等なワインに付き物の大量の澱が』
『収穫から8年目を迎え、セカンドらしく開けたてから
すぐに美味しく飲めるのが最大の魅力。
色合いは7年熟成相応の、紫の要素が落ち着いた深みのあるガーネット色。
香りも当たり年のワインらしくメドックにしては華やか且つ強めで、
ブラックベリーやブラックチェリー、プラム、
それにカシスなどのニュアンスがグラスを満たします。
また奥行きのある果実味にも甘みだけでなく、
かすかなスパイシーさがあり、
それにまろやかさを見せる酸が見事に調和しています。
さらに、豊富なタンニンにも甘みが感じられ、
それが旨みを感じるコクのある風味とマッチし、
口当たりよくドンドン飲めてしまうのです。
バランスが取れ深みもあるこの1本は、
やはりシンプルな牛ステーキやローストビーフなどと
楽しみたいものです。』

※なお、このワインにはかなりの量の澱がある可能性があります。
デキャンタージュするか、お飲みになる前に
立てて置いて澱を沈めてお召し上がりください。


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【フランス 】【ボルドー】【750ml】【2010年】

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「ラ・クロズリー・ド・カマンサック 2010」への4件のフィードバック

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