2018年5月に行われた英国のハリー王子とメーガン・マークルさんの
ロイヤル・ウエディングに登場したのは、兄のウィリアム王子の時と同様、
英国御用達メゾン、ポル・ロジェのブリュット。
あのイギリスの歴史に残る名宰相として名高いウィンストン・
チャーチル首相にも愛され、2012年度にはフランス有力誌にて、
ついに6つのメゾンしか認定されていない3つ星を獲得するなど、
伝統・気品・品質のすべてにおいて最高級を実現す
るピュアな味わいが評価されてのことだと思います。
そのピュアな味わいは、数あるシャンパーニュの中でも頭ひとつ
抜けた感のある洗練さをもち、まさに深窓の令嬢を連想させるシャンパーニュ。
日本でも、サクラ・アワード2014にて、最高賞となる
【ダイアモンド・トロフィー】を獲得し、その品質は内外で
認められたシャンパンです。
それが
[ポール・ロジェ・ブリュット・レゼルヴ]
造り手である[ポール・ロジェ]は、エペルネに100ヘクタールの
自社畑を持つ、大手メゾンのひとつですが、いまだに
家族経営を続ける数少ないシャンパン・メゾンの一つです。
英国王室御用達であり、多くのセレブにも愛されてきたシャ
ンパンですが、中でもこのシャンパンを殊の他、愛した人物として有名なのは、
伝説の名首相として、ヨーロッパ近代史にその名を残す
サー・ウィンストン・チャーチル英国元首相。
その熱愛ぶりは、自分の馬に[ポール・ロジェ]
という名前をつけてしまったほどで、常にそばにないと落
ち着かないほどこのシャンパンを愛し続け、死ぬまで
彼のそばにあったと言います。
そして、
『私は、簡単にベストなものに満足してしまう』
という言葉をポール・ロジェのシャンパンについて、
残しています
生産量が多くないせいか、フランスやイギリスほどには、
日本では有名ではありませんが、このメゾンに対する評価は、
専門家の間ではすこぶる高く、フランスの評価誌である、
[ル・メイユール・ヴァン・ド・フラ ンス2012年度版]では、
3つ星に昇格。
ボルドーやブルゴーニュでは20社近くが3つ星を獲得し
ている中、シャンパン・メゾンでは、3つ星に格付けら
れるのは、
クリュッグ
ボランジェ
ジャック・セロス
エグリ・ウーリエ
ジャクソン
ポール・ロジェ
という、わずかに6つのメゾンのみ。
ここに名前を連ねるということは、生産者としては本当に
名誉なことなのです。
3つ星に輝く、この6つのメゾンは、それぞれスタイルが違い、
樽を巧みに使いながらそのスタイルを出しているメゾンですが、
ポール・ロジェは樽をまったく使わないという他の5つとは、
対極にあるスタイル。
決して流行を追い求めず、かたくなに昔ながらの製法で造り
続ける姿勢が品質においても十二分に功を奏しています。
手メゾンでは、機械を導入するところも多くなっている中、
ルミアージュ(動瓶)と呼ばれる、澱を集めるための作業を、
今でもハーフボトルを含めてすべて手作業で行っていますし、
ブドウの収穫も、もちろん手作業によるものです。
樽を一切使わず、ステンレス・タンクによる発酵。
凝縮したアロマを引き出すために、低温にて、しばらく果汁を
置いてから発酵させ、丸みを与えるために乳酸発酵を必ず行ないます。
また、清らかさとバランスの取れたアロマを保つために、
瓶内二次発酵の際にはコルク栓ではなく王冠を使い、
徹底的に清潔さを追求。
そして圧巻は地下30メートルにある全長7キロにもおよぶ地下セラーの存在。
温度約9度と、他のメゾンよりも1-2度低く、
よりゆっくりと熟成が起きるため、きめが細かくなり、
口当たりもやわらかさを増します。
実際に飲んでみましたところ、
『泡は細かく、ゆっくりと立ち上がり、口の中では非常に クリーミー。
香りには、すりおろしたリンゴやナッツ、ミネラルが感じられるのですが、
実際に口に含むと、期待以上にボリューム感があり、
ナッツの香ばしさ、鉄を連想させるミネラル、
かつおの旨みのような濃縮した香りがアクセントになって
鼻腔の奥深くまで広がっていきます。』
ノンヴィンテージですが、ノンヴィンテージにしか出せない
マルチ・ヴィンテージ・ブレンドのよさが出ていて、
フランス有力誌[マイユール・デュ・ヴァン]で、
『このクラスのノン・ヴィンテージ・シャンパーニュの中では最高だろう』
と評価するのも納得の味わいです。
ピュアで奥行きのある深い味わいは感動ものです。
「シャンパーニュ・ポール・ロジェ・ブリュット・レゼルヴ」への1件のフィードバック
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