[シャトー・レ・グラーヴ]は、フランス・ボルドーは
ジロンド河の右岸にある産地プルミエ・コート・ド・ブライに
シャトーを構える極めて小さな造り手。
プルミエ・コート・ド・ブライは、
ジロンド河の対岸の左岸には、まさしく正面にポイヤック、
サン・テステフ、サン・ジュリアンと
ボルドー最高級シャトーが立ち並ぶ偉大なる産地の目の前にあり、
近年では非常にコストパフォーマンス高いワインが
産出される産地としても有名です。
現在[シャトー・レ・グラーヴ]のオーナーは、
三代目の当主となるジャン・ピエール・ポーヴィフさん。
息子ジュリアンさんとともにこの小さなシャトーを
運営する非常に物静かな造り手です。
その造りは彼の性格をそのまま表わしているかのようです。
畑の作業にもこだわりを持ち、自分が納得できる品質の
ブドウを造るためには、一般の二倍の手間がかかる特別
な剪定方法を取り入れることも辞さず、
ワイン造りにすべての情熱をそそぎ込んで産み出す彼のワインは、
その思い通りの滑らかで奥深い味わいに仕上がっています。
そんな小さな蔵が、ワイン業界を震撼させたのが、
フランス屈指のグルメ雑誌[ゴーミヨ]の特集。
ボルドーのコートと名のつく地域のベストバリューコン
テストで450の蔵元の中から見事第2位を獲得したのです。
(ちなみに第1位はあの[プピーユ])
当時、オーナーは、次のように語っています。
『まさか選ばれるとは思っていなかったから
本当にビッ クリしました・・。
色が濃くてパワフルなワインが評価され始めた頃だから、
私達みたいに頑なに昔ながらの穏やかな味わいを追い求める蔵元は
あまり注目されませんでしたし・・。
自分達がやってきたことが認められて、
また間違っていなかったことが分かってとても嬉しいです。』
今回、ご案内は、グレートヴィンテージの呼び声高い2015年。
『メルローをメインにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドし、
12カ月フレンチオークで熟成。熟れたプラムや
ダークチェリーを思わせる豊かで複雑な風味にあふれ、
果実味と酸味、滑らかなタンニンが調和。
樽熟成によるバニラやトーストのような
香ばしい風味とのバランスが絶妙です。
濃縮度とパワー溢れるだけの味わいからは一線を画した、
見事な滑らかさが、このシャトーの特徴と言えるでしょう。』
最高評価誌[ギッド・アシェット]では、
2000年ヴィンテージがが、最も注目のワインだけに贈ら
れる最高評価[クープ・ドゥ・ケール-最も心に残る賞-]を獲得。
ボルドーの主要コンクール
[Concours de Bordeaux vins d’Aquitaine]では、
5年連続を含む7度の金賞を獲得。
極めて小さな造り手なのですが、
語りつくせないほどの栄冠の数々が
このワインには燦然と輝いています。
シャトー・レ・グラーヴ・エルヴェ・アン・フュ・ド・シェーヌ 2015
フランス ボルドー 赤ワイイン 750ml ミディアム寄りのフルボディ
「シャトー・レ・グラーヴ・エルヴェ・アン・フュ・ド・シェーヌ 2015」への1件のフィードバック
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