世界最古のワイン産地とも言われているのが、ハンガリー。
ハンガリーはローマ時代からワインを造っていて、
甘口のトカイが有名ですが、ここ数年はドライワイン、
そしてスパークリングワインが頭角を現している地域です。
長い社会主義時代には、ワイナリーも国営でしたが、
1996年の民営化に伴って積極的に醸造施設や樽品質を改善し、
飛躍的に品質が向上した結果なのです。
リースリングとソーヴィニョン・ブランをブレンドした
ちょっと斬新なブレンドですが、爽快さとアロマティックさを
併せ持っていて、ちょっとはまる美味しさです。
それが
[チャペル・ヒル・リースリング・ソーヴィニョン・ブラン 2016]
造り手は、ハンガリー大手バラトンボグラー・ワイナリー
という造り手です。
所有する畑は2500ヘクタールにものぼり、
ブドウ栽培の向上のために、世界的にも有名なワイン・ドクターである
リチャード・スマート博士を栽培コンサルタントに、
また1993年からは、世界で300人ほどしかいない
マスター・オブ・ワインの称号をもつフライング・ワインメーカー、
キム・ミルネ氏を醸造コンサルタントに迎えて、
世界品質のワインとなり、今では世界中に輸出。
なんといっても、ヨーロッパで最古のワイン産地というだけのことはあり、
ブドウ栽培のポテンシャルは非常に高かったのです。
産地であるバルトンボグラーは、
ブルゴーニュとほぼ同じ緯度に位置していて、
また湖の近くということもあり、
地中海性気候に近く、春が早く、夏が長く、霜害が
ほとんどない理想的な土地なのです。
そんな理想的かつ、コストパフォーマンスのいい地域で
丁寧に収穫されたリースリングとソーヴィニョン・ブランを6:4で
ブレンドして造られているのが、今回ご紹介するワイン。
リースリングとソーヴィニョン・ブランの組み合わせは、
あまり一般的ではありませんが、ハンガリーは歴史的にドイツ
とのつながりが深く、リースリングは得意な品種のひとつ。
ソーヴィニョン・ブランの爽快さも取り入れながら、
アロマティックな味わいに仕上がっています。
その味わいは、
『色は輝きのある淡い黄色。リンゴやジャスミンの香りのほか、
チャービルやアサツキなどのハーブ香もあります。味わいは、
やさしい甘味を感じるオフドライ。
口に含んだ瞬間に蜜のようなニュアンスがふくらみ、
やがてとろけたミネラル感が際立ちます。
出汁のような親しみやすい旨味もあります。』
ラベルもキュートで、爽やかながら温かみを感じる
このワインのイメージにぴったり。
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