モンセカーノ・モンセカーノ・ピノ・ノワール 2013

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【パーカーポイント93点+】

ご紹介するワインは超希少なチリ・ピノ・ノワール!

アルザスワインの第一人者である[オステルタッグ]の当主
アンドレ・オステルタッグがチリで友人3人と一緒に造り
だす美しい酸をもつエレガントなピノ・ノワール。

若い頃から[オステルタッグ]の当主として、様々な挑戦をし、
時にはINAOをも敵に回しながらワイン造りに情熱を
傾けてきたアンドレ・オステルタッグの次なる情熱の対象が、
このワインです。

それは・・・
[モンセカーノ・モンセカーノ・ピノ・ノワール 2013]

チリの冷涼産地としてその名を確立しているのが、
カサブランカ・ヴァレーで、ピノ・ノワールやシャルドネの産地
として知られています。

太平洋に近く、海から吹き込む冷涼な風と日中の寒暖差の
大きい気候はピノ・ノワール栽培には理想的な環境ですが、
その中でも[モンセカーノ]の畑は、最も海寄りに位置し、
時には冷害でブドウ樹が枯死してしまうこともある厳しい
環境にあります。

この地で、昔からブドウ栽培を行うファミリーの一員がフリオ・ドノーソ。
プロの写真家でもあるフリオ・ドノーソは、
かつてパリに在住したときに、取材で訪れたアルザスで
アンドレ・オステルタッグと知り合い、意気投合し、
チリでワインを造って欲しいと頼み込んだのだそう。
最初は相手にしなかったアンドレも彼の熱心な姿に心
を動かされてこの地を訪れ、その冷涼な気候と土壌に
惚れ込んだのでした。

アンドレ・オステルタッグは、
その感動を、ウェブサイトでこう語っています。

『長い冬の終わりの3月にヨーロッパからチリをはじめて
訪れた際、その光の量に圧倒されました。
輝く色鮮やかな景色、活気に満ちた情熱的な人々にまず感動したのです。

そして、モンセカーノの丘は、ドライで、湿気を帯びた
霧が吹き抜け、まるでミネラルのスプレーに常に包まれて
いるかのような状況です。
花崗岩は見た目はアルザスと同じようでも、
よくみるととても違うのでした。

モンセカーノは、圧倒的な日照量、ミネラルを多く含んだ
土壌、ほとんど雨が降らないにもかかわらず、海からくる
ミネラルを大量に含んだ霧の影響で、しっとりと湿気をお
び、過剰な灌漑をしなくてもいい、
この環境の組み合わせによって成り立っているのです。』

モンセカーノの畑は、アルザス同様、馬が耕し、鴨が畑の
中を闊歩して自然の生態系をできるだけ維持するビオディ
ナミ農法によって栽培されています。畑には様々な草が
生え、生命力のある土壌であることが如実にわかります。

醸造においては、自然酵母を使い、二酸化硫黄は最小限の
添加に抑えています。
また、ピノ・ノワール醸造においては珍しい
通称コンクリート・エッグと呼ばれる卵型の
コンクリート樽にて熟成させ、酸化を最小限に抑える努力をしています。

圧倒的なミネラル感とはっとするような綺麗な酸が口の中を
満たし、高級ブルゴーニュかと間違えてしまうほど。

アンドレ・オステルタッグは、自身のワインをブドウ品種
の特徴をよく現した[果実のワイン]、テロワールをよくあら
わした[石のワイン]、そして特別なヴィンテージのときに
つくられる[時のワイン]の3つに分類することがありますが
今回ご紹介する[モンセカーノ]は、間違いなく[石のワイン]
でしょう。花崗岩土壌と海風の影響を受ける大気や日照量
を総合したテロワールを感じさせるワインであり、
はじめて飲んだときにはその素晴らしさに衝撃を受けました。

間違いなく、長熟な、控えめながらも偉大なワインです。




モンセカーノ・モンセカーノ・ピノ・ノワール 2013

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