本日、ご紹介するのは、パーカー94点、ジェームズ・サックリング
95点を獲得する、チリ最高峰ピノのひとつ。
デカンターが毎年選ぶ、「ワイン業界に影響力をもつ50人」
にこれまで3度も(2009年、2011年、2013年)選出される
世界的に有名な地質学者ペドロ・パッラ氏が、仲間3人と
一緒に立ち上げたプロジェクトで、世界中で注目のワインです。
それが[クロ・デ・フ]
ここ日本でもピノ・ノワール好きの間では
話題となっているブランドですが、
そのラインナップの中でもトップキュベの
ピノ・ノワールが今回ご紹介するワイン。
それが
[クロ・デ・フ・アレナリア 2014]
[クロ・デ・フ]は、2009年に4人のワイン業界人によって
設立されたワイナリーで、中心になるのは、
地質学者として世界的な影響力をもつペドロ・パッラ氏です。
パッラ氏は、地質学者として、
衛星写真から得た水分量データや電気伝導率を使って
畝ごとに地質成分の分析を行い、
ブドウ畑を従来よりも細分化して区画を仕切るという手法
を確立した人物です。
このやり方は、今ではボルドーのトップシャトーや
カリフォルニアなどのカルトワイナリーでは、
当然のように採用されています。
今では、世界中の地質コンサルタントとしてひっぱりだこですが、
その知識のすべてを駆使して仲間3人とともに
生まれ故郷であるチリで立ち上げたのが[クロ・デ・フ]
というわけ。
世界的に有名な地質学者ということもあり、注目度も高く、
リリースされるや、ロバート・パーカー氏主宰のワイン・
アドヴォケート誌で93点、ジェームス・サックリン氏96点、
ジャンシス・ロビンソン氏やデカンター誌などが[wine of the week]
に選ぶなど、リリース直後から高く評価されました。
パッラ氏は、フランスに長く留学していたので、ピノ・ノワール
に関しては、やはりブルゴーニュのようなエレガンスとミネラル
を感じさせるワインが目標とのこと。
その舞台となる畑が、アコンカグア・ヴァレーにある4ヘクタールの
プカラン畑で、2007年にペドロ・パッラ氏によって畑が設計されました。
この畑では、フランスのジュブレ・シャンベルタンとヴォーヌ・ロマネ
の選び抜かれたクローンを1ヘクタールあたり1万本の密植を行い、
畑を10の小区画に分け管理しています。
3.5億年前の土壌も残る複雑で、太古の物質、海底の砂が混じります。
これらは堆積しその後、硬い石となって畑に残っていきました。
土壌の質は、畑の丘の下の方から上部まで栄養素が少ないのが特徴です。
ワイナリー設立当初は、若い樹から造ったワインのみをリリース
していましたが、2012年からは、特に優れた区画のブドウを選び
抜いての上級キュベとしてリリースを開始したのが、
この[アレナイア]です。
リリース当初より、高く評価され、この2014年ヴィンテージも
パーカーポイント94点、サックリング95点を獲得しています。
ワインは海由来の石灰岩の特徴を感じさせるテクスチャーをもち、
凝縮感のある味わいとなっています。
『色は少し濃い目の赤。チェリーの皮、さくらんぼ、ラズベリー
のニュアンスなど、複雑な赤果実に、スパイスの香りも感じられます。
フレッシュでミネラルを感じる口当たりで、美しく、
しっかりとした酸を持ち、余韻に長く続く石灰質土壌由来の細かな
砂を彷彿とさせるタンニンが印象的なワインです。』
ワインアドヴォケート誌でも、
『ウルトラ級のこまかなタンニン、ベルベットのような滑ら
かな口当たり、デリケートなフレーバーが印象的で、
今後の熟成が死ぬほど待ち遠しい。』
とコメントし、94点という高得点で評価しています。
ぜひ、飲んでみてください。
「クロ・デ・フ・ピノ・ノワール・アレナリア 2014」への1件のフィードバック
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