コート・デュ・ルーションで大注目の新星ドメーヌ、
とんでもなく物凄いのがやってきてしまったんです。
はっきり言ってまだ歴史の浅いワイナリーなのですが、
これがなんとなんと、度肝を抜くような鮮烈に旨いワイ
ンを造っていたんです。
実は、ワイン造りを始めてまだ10年ちょっと。
農協を間借りして造った2002年が初ヴィンテージで、
醸造設備をそろえたのが翌年2003年。
2012年ヴィンテージが【パーカーポイント96点】と
驚愕の高得点をたたき出し、世界を驚かせた1本が
本日ご案内するワイン。
そして2013年も【パーカーポイント95点】
今やコート・デュ・ルーション最高峰で1本数万円
もする[ムンタダ]をも驚かす存在に・・・
その名も
[ドメーヌ・ド・レードル・コート・ド・ルーション・
ヴィラージュ・レードル 2013]
農協にブドウを売るブドウ農家の父を持つ青年と、
農協でワインを造る父を持つ青年。
その2人が『自らブドウを栽培し、最高のワインを造る』という高い志のもと、
立ち上げたのがこのワイナリー、[ドメーヌ・ド・レードル]。
わずか5haの畑は自然農法を取り入れた栽培方法により、
これでもかというほどに丁寧に手入れされており、
収穫されたブドウは黒々と凝縮された完熟状態。
しかも、
手摘みで収穫されたブドウを3段階に分けて選別し、
カンペキに完熟した健全果のみで仕込むため、
最終的な収穫量は、1haあたりたったの15hl(1500リットル)。
実はこの量、一般的なワイナリーの収穫量の3分の1以下という、
他に類を見ない低収量。
『すべては最高のブドウで最高のワインを造るため』
と彼らは言いますが、
はっきり言って、かのフランス最高峰[ロマネ・コンティ]ですら、
ここまで収量を低く出来ません。
さらに、南仏ナンバーワンとの呼び声高い[クロ・デ・フェ]
の醸造家エルヴェ・ビズール氏のコンサルティングの下、
栽培や醸造に工夫と改良を加えてゆき、まだまだ品質を
伸ばしているという末恐ろしいワインなんです。
その味わいたるや、
『香りをひと嗅ぎした瞬間、これは単なる南仏ワインな
んかじゃない・・・と直感。
複雑な、しかし優雅なまとまりを見せる香りの束は、
じっくりと熟したチェリーやブラックベリーの果実味、
そして黒胡椒や甘草の甘苦いスパイシーさ、さらに土や
石のミネラル感が絶妙に溶け合い、この上なく上質。
舌に吸い付くほどにタンニンは豊富なのに、
それは信じられないぐらい丸くキメ細やか。
そしてなんといっても印象的なのは、驚くほどにリッチな酸味、
この酸味が、全体の味わいをいきいきとさせ、
鮮やかなメリハリをつけているんです。
それでいて不思議なくらいのまろやかさに再び驚いてしまいます。
しかも、エキス分がリッチで厚みもボリューム感もたっぷり、
なのにこんなにもエレガント・・・
終始一貫、美しくエレガントでありつつ、刻々と変化し
てゆく味わいと香り・・・その展開の妙に、
飲み手としてとても興奮をしてしまいます。』
単刀直入に、これは本当に美味しい、
そして、ずっと飲んでいたくなってしまうワインです。