[ドメーヌ・ヌーメイヤー
エデルツヴィッカー ”J” 2017]
このワインはなんと、日本のアルザス担当が醸造家と共に
ブレンド比率を決めて、醸造してもらったという夢の
ようなオリジナル・ブレンドワインなんです。
今ヴィンテージよりラベルのデザインもリニューアルし、
さらにパワーアップ!!
アルザスはフランスの中でも数多くの星付きレストランが
ひしめく美食の地!!美味しい料理にはかかせない美味しい
ワインの宝庫の地。
アルザスは南北に長く、北部と中部、南部でそれぞれキャラクターが変わり、
また、51のグランクリュ、すべて違う味わいになるように、
土壌もパッチワークのように異なるので、
ワインファンを常に魅了する銘醸地なんです。
このワイナリー、ドメーヌ・ヌーメイヤーは北部アルザスの注目ワイナリー。
ブリュンデルタールというグランクリュを所有し、
この畑の土壌である古い地層年代の三畳紀の粘土石灰質土壌が中心です。
グランクリュ以外も同様の土壌であることから、
グランクリュ以外のワインも非常に良質でお買い得なんです。
このワインを造るきっかけになったのは、
たまたま2013年の2月にプライベートで
ジェロームさんが日本に来日したときのことです。
ちょうど、父親のワイン造りをともにするようになり、
自身の経験も兼ねて日本に来日したいということでした。
「日本人の普段食べている食事、どんな味覚なのかを知りたい。」
と勉強熱心で、居酒屋、ふつうの定食屋さん、
フレンチ、和食屋さん、築地市場・・・
さまざまなものを食べて歩きました。
もともとソムリエさんの経験もあるジェロームさんですから、
”日本人の味覚のパレット”の特徴を感じていただけたみたいです。
その時に、
「この経験を活かして、日本用にオリジナルブレンドの
エデルツヴィッカーを作れないだろうか」
と相談したところ、快諾!同年に再度ワイナリーを訪問して、
ブレンド品種とその比率を決めました。
毎回少しずつ割合がかわりますが、
今回選んだ品種は、全部で5種類。
ベースにはシルヴァネール。
ゆったりと丸い酸、口中での落ち着きのある味わい、
ニュートラルで食事に合わせやすい品種として知られています。
ボリューム感があるのが特徴の品種で、
適度に酸味をうみだす粘土石灰土壌と相性のいい品種。
それにオーセロワ(ピノ・ブランの一種)でワインに透明感と奥行を。
ピノ・ブランもうまく色々な品種のまとめ役になっている印象。
それに加えたのが、ピノ・グリ。ボディとリッチ感を支えてくれます。
2017年ヴィンテージはさらにミュスカの比率をあげて
薫りの伸びやかさを出しています。
日本の食卓では、欧米に比べて、
ビネガーや酸味の強いものを使う機会がないので、
あまり酸味が強いワインだと食事と合わせにくいと考え、
角がとれた酸味になるような品種構成にしました。
また、私たち日本人はお醤油やお味噌、お米の味になれているので、
口の中の広がりは旨味が広がるように、
ふっくらどっしりとしたものが美味しいと感じることが多いと思います。
そのような口中でのパレットの位置に合いやすく、
また色々なものを一度に食べることが多い、
日本の食卓にあいやすいように、複数品種にしました。
それぞれの品種の特徴がどこかに合ってくれるので、
万能に使いやすい ようにしました。
試飲の際は、
「薫りはオレンジ等の温かみのあるのある優しい柑橘系。
繊細で、雑味がなくピュアな印象。
味わいは、凛とした骨格に支えれらていますが、
後味はゆったりふんわり広がるような繊細で
きめ細かいテクスチャー。
エレガントで軽やかですが、心地よく口中に広がる旨みや
苦味が適度なボリューム感やリッチさを与えてくれます。
いつまでも飲み続けていたくなるような軽やかさ、
芯の強さ、優しさにあふれ、余韻はとても長く続いていきます。」
2017年は収量が少なく、凝縮感のある味わい。
これまでの歴代エデルツヴィッカーJの中でも
一番辛口の仕上がりになっています。
スタッフみんなで試飲して、今回のヴィンテージも完成度
の高さに驚きました。
色々な食事に1年を通して万能に使えそうですが、
おすすめは白身のお肉やタンパクな白身のお魚料理。
前菜の野菜料理にも。
ブレンドなので色々なタイプのお料理に
合わせて表情を変えてくれるワインです。
串揚げなどの揚げ物系にも。
テンプラにも良さそうです。
2012年から正式にオーガニック認証も取得して、
美味しいだけじゃなくて、ナチュラルさにもこだわりました。
ワイン名前の”J”はジャポン(日本)の頭文字と、
ワインメーカーのジェロームさんの頭文字からこの名前に決定。
日本とフランス、共にオマージュし合う信頼関係の上に
なりたったワインなんです。