ドルーアン、コント・ラフォン、ルイ・ジャドなど
ブルゴーニュの一流ドメーヌが次々と進出してくるのがオレゴン。
ピノ・ノワールの高級産地としてアメリカの中でも特別な
存在感のある産地ですが、総じて「高い」のが悩みの種です。
そんな中、このワインはコスパが高いと評判のワイン、
どうして、こんな価格が実現できるのか?というと、
実は造り手である[フォリス・ヴィンヤーズ]は、
これまであまり知られていなかったログ・ヴァレーというところを
拠点とするワイナリーなのです。
多分、現時点ではオレゴン最南部にあり、
一般的なウィラメット・ヴァレーなどに比べ、
コストがダントツに安いため、そのコスパは抜群。
新着2015年は、昨年同様、ピノ・ノワールにとってビッグ・ヴィンテージで、
温暖な気候が成長期の早い段階から続き力強い果実味をもち、
今ヴィンテージもステファン・タンザー&アントニオ・ガローニ主宰の
評価誌[ヴィノス]にて【90点】と高評価も獲得しています。
それが
[フォリス・ヴィンヤード・ログ・ヴァレー・ピノ・ノワール 2014]
造り手である[フォリス]のオーナーであるテッド・ガーバー氏が
手つかずの自然が残るこの地域に土地を購入したのは1971年。
標高450メートルのところにあるこの地域は、
当時はブドウ栽培には適さないと考えられており、
実際、当初はなかなかうまくいきませんでした。
しかし彼は確かな可能性を確信し、
地域の中でも適した場所を徹底的に研究した結果、
ついにブドウ栽培に成功したのです。
そして、優秀な苗木業者となり、
主としてカリフォルニアのワイナリーに苗木を供給して、
その基礎を固めました。
しかし、自社ワインの生産という夢を忘れていなかった彼は、
1986年から有能なワインメーカーを雇って自社瓶詰めを始めたのです。
約40年の歳月をかけて、自ら開拓し、全く何もないところから、
成功を掴んだ開拓者ゆえに、
生み出すワインのコストパフォーマンスはどれも抜群です。
あのイギリスのワイン評論家の中でも大家として知られる
ヒュー・ジョンソン氏も白ピノ・ブランや赤ピノ・ノワールの
品質の高さに言及しており、
また、全米で利用者の多いネット・ワインショップで、
2010年には【人気赤ワイントップ10】に選ばれています。
そんな[フォリス]を代表するのは、
もちろん、オレゴンをオレゴンたらしめているピノ・ノワールです。
その可能性を信じてきたオーナー、テッド・ガーバー氏の
すべてを注ぎ込んで追求されたワインです。
2014年は、ピノ・ノワールにとってビッグ・ヴィンテージとなり、
温暖な気候が成長期の早い段階から続いたおかげで、
例年よりも色が濃く、より力強い味わいのピノ・ノワールとなっています。
色合い、凝縮間、タンニン、深い果実味のすべてがバランスよく揃い、
さらに微かなフレンチオークの風味が豊かなボディを支えます。
2,000円台前半で手に入るオレゴン・ピノ・ノワールは本当に希少です。