パーカー100点満点をなんと4回もたたき出した造り手、
それが オーストラリアの[トルブレック]。
この造り手は100点を4回、99点を9回、98点を15回と、
凄すぎるのですが、このワイナリーを立ち上げ、ワインメーカーとして、
この快挙に導いたのが、デビッド・パウエル氏でした。
彼は有名になりすぎた[トルブレック]を2013年に去り、
息子と一緒に新しいワイナリーをつくったのが、今回ご紹介する [パウエル&サン]。
中でも、もっともコスパのいいワインが今回ご紹介する ワインです。
デイビッドの目指すテロワールを大切にしたワインで、
バロッサらしい落ち着いた味わいが楽しめます。
それが
[パウエル&サン・リヴァーサイドGMS 2016]
オーストラリアのワインの中でも、濃厚な果実味が持ち味のバロッサ・ヴァレー。
この地域は、ヨーロッパからの移民によって、ワイン造りは300年近い歴史を持つ地です。
世界一とも言われる[グランジ]を生んだのもこの地域で、
古いブドウ畑が今なお残されていますが、
手入れが大変だと放置されている古いブドウ畑も多く、
そんな古いブドウ畑のポテンシャルを見いだして、
素晴らしいワインを造りだしてきたのがデイビッド・パウエル氏!
デイビッド氏は、南仏の有名生産者であるポール・ジャブレ・ エネや
シャーヴといったワインに刺激を受けて、ワイン造りをはじめたとのことで、
南仏系品種のワインを1994年から、造り始めました。
その天才ぶりは、すぐに認められ、1998年には、ロバート・パーカー氏が
トップキュべである[ラン・リグ]に95点という高い評価をつけ、
「ギガル・コート・ロティ・ムーリンヌに匹敵するオーストラリア・ワイン」
と評価しました。
そして以来、ますます、その評価を上げ、なんとこれまでに、
パーカー100点満点を4回、99点を9回、98点を15回と
驚くほど高い評価を次々とたたきだしている文字どおり天才です。
驚くことに、彼は独学でワイン醸造を学び、経験値と天性の感覚で、
ブドウ畑のポテンシャルを見抜き、そしてそれをワインに実現化していく手腕は、
世界中の誰もが認めるところ。
今や、オーストラリアの赤ワイン最高峰の造り手の一人として不動の地位を獲得しています。
その彼が、2013年に[トルブレック]を去り、初心にもどって
息子のカルムとともに新たなプロジェクトとして始めたのが [パウエル&サン]。
バロッサ・ヴァレーの古樹の畑をみつけだし、2014年から新たなるワインをリリースし、
単一畑で造られた2つのワインがパーカーポイント97点という高得点をいきなり獲得するなど、
その健在ぶりを示しました。
今回ご紹介するGMSは、グルナッシュ70%、マタロ(ムール ヴェードル)20%、シラーズ10%のブレンド。
ラインナップの中でももっともお手頃なワインですが、
2018年9月のレビューで、パーカーポイント【91点】を獲得しています。
その味わいは、
『香りは華やか!フルボディでありながら、
気取りのない肩の抜けたフローラルで繊細な味わい!。
シルキーで滑らかなテクスチャーがあり、
ブラックチェリーや大地の香りがあり、
古きよきバロッサ・ヴァレーのワインという感じのワインです。』