ドメーヌ・ド・リル・マルゴー 2014

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その歴史を振り返りますと・・・・
1875年まで、あのシャトー・マルゴーが島を所有。
土壌はシャトー・マルゴーに近似した粘土砂質で、
気候はメドックの陸地より温暖。
霜害や干害に見舞われることがありません。
河は海とつながっているので、満潮には適度な水分が、
干潮には自然な水はけとなり、
河霧に包まれた神秘のテロワールを形成しています。

また島の利点として、
フィロキセラをはじめとする害虫に侵攻される心配がなく、
ブドウ樹も接ぎ木ではなく原木のままです。
島への橋はなく、東側斜面を下りた河畔からボートで渡ります。
2001年から新たに所有者となったファヴァレル家は、
畑とセラーの大規模な改修に着手。
2001年ヴィンテージ早々から、素晴らしいワインを生み出しています。

行政区分では島はマルゴー村にありますが、
原産地呼称ではACマルゴーを名乗れず、
ACボルドー・シュペリュールとなりますが、
メルロー主体の濃密でシルキーなワインは、
テロワールの不思議と相まって、
とてもミステリアスで魅惑的な味わいとなっています。

今回は久々に入荷の2014年産のご案内です。
『14%のアルコール度を感じさせないエレガントな仕上がり。
黒紫のガーネット色に、豊富なミネラル感。
ブラックチェリーにブラックベリー、プラムなどの香りに加え、
かすかなチョコレートとハーブのニュアンス。
そして、メルローの方が比率が高いにもかかわらず、
カベルネらしい清涼感ある辛口の果実味が
見られるところはいかにもマルゴー。
また、タンニンはしっかりながらも柔らかく上品な甘みを持ち、
酸は穏やかで全体の構造支え、
その奥にスパイスとほのかなバニラやキノコの風味を持つ、
実に複雑な味わいなんです。
このエレガントでバランスのよい風味は、
マルゴーの片鱗に触れられる赤といえます。』

1740年から1875年まで1世紀以上にわたり、
あの[シャトー・マルゴー]が所有していたボルドーで最も神秘的な場所、
「マルゴー島(’Lle Margaux)」で生まれた
[ドメーヌ・ド・リル・マルゴー]

ACマルゴーを名乗ることができないものの、
そのテロワールゆえにACマルゴーを彷彿させる
エレガントな特徴を持つ1本です。

ボルドー好きのみならず、
すべてのワイン愛好家なら一度は経験したいワインでしょう。




ドメーヌ・ド・リル・マルゴー 2014