ポール・レイツ ブルゴーニュ・グラン・オルディネール 2005

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ブルゴーニュの赤を代表するブドウ品種といえば、
ピノ・ノワールとボージョレで有名なガメイ。

高貴種であるピノ・ノワール種は気難しく、
栽培にコストがかかるブドウとされ、
一方、ガメイ種は多産系品種として、
実は白用ブドウを含めたブルゴーニュ全体の約半分の栽培比率を占める、
ブルゴーニュにとってなくてはならない品種。

そもそもこのガメイ種の発祥の地は、
あの最高峰白[モンラッシェ]を生む、ピュリニィ、シャサーニュの
両モンラッシェ村とは目と鼻の先の「ガメイ村」とされます。
そのため、ほんの半世紀ほど前までは、
やはりこの村に近い最高級白ワインの村「ムルソー村」でも、
ガメイからの赤ワインが大量に造られていたほど。

こうした背景から、ブルゴーニュではボージョレの他に、
AOC制度上ガメイの使用を許されているワインが2つあり、
その一つがご紹介の[ブルゴーニュ・グラン・オルディネール]。
(ちなみに、もう一つは[ブルゴーニュ・パス・トゥー・グラン])

収穫量が安定し比較的低コストのガメイを混醸し、
美味しいブルゴーニュを造ることは、結果的に
【激・安・旨】ブルゴーニュを実現する、
生産者にも消費者にも利益をもたらす行為なのです。

ただし、そこで常に問われるのはワインの取捨選択。

その点、
[ポール・レイツ ブルゴーニュ・グラン・オルディネール 2005]を
わが国に紹介してくれたのは、
お馴染みの「ステファン・ブロカール氏」。

シャブリの大手ドメーヌ[ジャン=マルク・ブロカール]の
長男として生まれた氏は、その恵まれた境遇を投げ打って、
大手ネゴシアンに安く叩かれて桶売りしていた生産者と協力しながら、
[クロズリー・デ・アリズィエ]のブランドで、
上質のブルゴーニュワインを破格の相場で提供出来る仕組みを作り上げた人物。

そのため氏のワインは、当店でもことごとく爆発的な大ヒット。
その秘訣は、ひとえに激安とも言える価格と、
価格以上の品質の良さに他ならないでしょう。

さらに驚かされたのは、そのヴィンテージ。

各専門誌が「歴史的」とか、「途方もない」とかの表現で、
例外的ハイスコアを付ける2005年産。

さらに、造ったのは、1872年創業の[メゾン・ポール・レイツ]。
コート・ド・ニュイ最南端の「コルゴロワン村」に居を構え、
8世代以上にわたりワイン造りを続けている老舗生産者が、
シャロネーズ地区のピノ・ノワールとクリュ・ボジョレーの
ガメイから仕込み、タンクで熟成させていた秘蔵ワイン。
このクラスにして、収穫から13年目を迎える歳月を感じさせない、
熟成ポテンシャルと風味に、見事なコスト・パフォーマンス。
もちろんフレッシュなタイプではありませんが、
ガメイの甘味のある果実味と、ピノ・ノワールのエレガントな酸味と
タンニンが融合し、バランスよく複雑な味わいを形成しているんです。

実際、試飲でも・・・・、
『驚きのポテンシャルと美味しさ!!』
『収穫から13年目の古酒とは、またこのクラスとは思えない若さを残す色調。
香りも想像以上にしっかりとしていて華やか。
赤、黒双方のベリーやチェリーの木の実に、
ドライプラム、そしてスパイスなどのニュアンスが、
熟成による適度の甘みを持つ果実味とバランスよく融合し、
ついついグラスを重ねてしまう、
とても飲み心地良いワインなんです。
酸も熟成による歳月とガメイの特徴により強すぎず、
タンニンもいまだ存在感がある1本で、
時間が経っても衰え知らずの、
グレート2005年のポテンシャルを実感できる、
まさにこれぞお値打ちブルゴーニュです。』

地元ブルゴーニュで【偉大なる普段飲みワイン】と呼ばれる
[ブルゴーニュ・グラン・オルディネール]

地元ブルゴーニュの人々がランチに愛飲するだけあって、
焼き鳥や筑前煮、肉じゃがなどの肩肘張らないご家庭料理との相性も抜群。

これまでのブルゴーニュの枠組みに風穴を開ける、
新世代生産者「ステファン・ブロカール氏」が発掘した、
超お値打ち、超お値頃の熟成ブルゴーニュ赤!!

今どきこの価格で気軽に愉しめる、
美味しいブルゴーニュがあるのは実にありがたいこと。
皆様の食卓の定番に、ランチやバーベキューのお供に。




ポール・レイツ ブルゴーニュ・グラン・オルディネール 2005