今回ご紹介するワインは、世界的なワイン評論家であるロバート・パーカー氏が
ボルドー地方のほとんどの地区に90点代後半の高得点をつけた、2009年ヴィンテージ。
とくに、このシャトーがある場所のすぐ隣の地区であるペサック・レオニャン地区は、
98点という超ハイスコアを獲得しており、
多くのワインが素晴らしい出来栄えとなったグレートヴィンテージ。
そんな超大当たり年となった2009年ヴィンテージのワインが、
なんと9年間にわたりシャトーのセラーでじっくり熟成。
そして最近になって瓶詰めされた秘蔵ロットが、ついにお目見え。
9年の年月を経て、美しい熟成のアロマを漂わせ、
まろやかな旨みをまとった素晴らしいワイン。
じっさいにテイスティングしてみましたが、
『深みのあるダークチェリーとカシスの香り、
さらにリコリスや黒胡椒のスパイシーなアロマ。
ほのかに漂うシダーウッドや森の下草のニュアンスが心地よく、
森林浴を思い浮かべて深呼吸したくなります。
その味わいは、しっとりとしてなめらか。
落ち着きのある柔らかな果実味に、
きれいな酸と緻密なタンニンが寄り添い、
飲むほどに味わい深さが増していきます。
つややかな舌触りとまろやかな旨みが溶け合って、
口中まるごと癒しの宇宙。
少しスパイシーな後味に、ふっくらとしたベリー感が重なる、
ちょっとリッチな飲み心地です。』
その落ち着きのあるエレガントな味わいは、
まさに9年の熟成がもたらしたもの。
余韻が消えゆく最後の瞬間まで、満足感たっぷりです。
マルベック由来のスパイシーな風味に合わせて、
黒胡椒を利かせたステーキにおすすめ。
炭火で焼いた肉の香ばしさにもぴたりと調和します。