ドメーヌ・ロブロ=マルシャン ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ルージュ・デュ・ドシュ 2013

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このワインを造ったのは、2001年に醸造学校を卒業し、
24歳ですぐに実家のドメーヌを継承、
本格的にドメーヌ元詰めを開始した「フレデリック・ロブロ氏」。

実は、実家ドメーヌは1900年からの歴史を持ち、
シャンボール村の1級畑[レ・クラ]のすぐ隣の素晴らしい一等地にドメーヌを構え、
シャンボールやヴォーヌ・ロマネのプルミエ・クリュのみならず、
特級[エシェゾー]まで所有する有力ドメーヌ。

そんなドメーヌの後継者ながら、栽培家としても醸造家としても、
また職人としても新米の「フレデリック氏」に、
親身になり栽培・醸造両面でのアドバイスをしてきたのは、
近隣で、ブルゴーニュでも上位人気を争う
[ドメー ヌ・ジョルジュ・ルーミエ]の「クリストフ・ルーミエ氏」と、
同じく近隣の[ドメーヌ・ユドロ=バイエ]の「ドミ ニク・ル・グエン氏」。

彼等との関係からフレデリック氏は、
両氏に説得され2004年に除草剤と殺虫剤使用を止め、
畑仕事の時間を3倍にしたそうです。

『尊敬できる先輩たちと腕を磨き合いながら、
僕自身のシャンボールのスタイルを確立したい』
とする「フレデリック・ロブロ氏」。

見守る先輩側も、
『僕の結婚式の幹事もやってくれた(笑)、とにかく真面目でいいヤツ。
廃業するドメーヌが増えてきている我村にあって、
最も若い世代の造り手として大いに期待している』
と語る「ドミニク・ル・グエン氏」。

こんな環境下で造られたのが
[ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ ・クリュ “レ・ルージュ・デュ・ドシュ” 2013]

そして、その畑のロケーションが凄いんです。
[ヴォーヌ・ロマネ]を名乗れる「フラジェ=エシェゾー村」
西側斜面上部にある[レ・ルージュ・デュ・ドシュ]という畑で、
その約2/3がDRCなどで知られる、あのグラン・クリュ(特級畑)
[エシェゾー]の一部4.00haを占める区画。

一方、ご案内のワインに使用するブドウが収穫されたのが、
同じ[レ・ルージュ・デュ・ドシュ]の中のプルミエ・クリュ(1級畑)
指定の面積2.62haの一部で、ここは[モンジャール=ミュニュレ]や
[メオ・カミュゼ]といったトップドメー ヌも畑を所有するやはり極上区画なんです。

ドメーヌではこの区画に1.14haを所有。
化学肥料・除草剤・殺虫剤は一切使用せずに、
厳格なリュット・レゾネ(減農薬農法)で栽培するブドウの平均樹齢は、
45年のヴィエイ ユ・ヴィーニュ(古樹)とこの点でも実に上質なもの。

収穫したブドウは70%除梗し、原則として天然酵母のみで
一部木製開放発酵槽を使用し発酵。
その後、新樽30%、ヴィンテージにより1~2回使用樽70%、
14~16ヶ月間の熟成後に瓶詰めしています。

なお、ご案内の2013ヴィンテージはというと・・・、
ブルゴーニュに精通するM.W.(マスター・オブ・ワイン)の
「ジャスパー・モリス氏」が、収穫量は極少量ながら、
『美しいアロマとテロワールを強く感じる赤』と総括、
『赤ワインは良い色調と極めて魅力的なブーケがあり、
熟した果実のアロマを感じさせる。
特にコート・ド・ニ ュイでは、美しい調和のとれた果実の味わいが、
将来発展していくブーケと調和をなしている。』 と解説し、
あのパーカーさんも【92点】高評価の、いわゆるグレート・ヴィンテージ。

実際、その味わいたるや、
『個人的印象ではまだ若く、これから本領発揮』
『かすかに黒の要素を持つ赤紫のルビー色。
ピノ特有のスパイシーな香りには、
ラズベリー、チェリー、カシスなどのニュアンスに加え、
バラ、ハーブ、シナモンなどと鉄分土壌由来の風味もみられます。
そして、ほのかに熟成感が出始めた甘い果実味もしなやかで、
またタンニ ンも酸も適度でまろやか。
それら複雑で洗練された味わいがグラス一杯に広がるんです。
決して濃厚ではないのに豊かさと奥行きを感じさせ、
さらに余韻も適度に長い魅惑的なこの1本は、
ヴォーヌ・ロマネ1級らしい気品と
格調の高さを満喫できる美酒でしょう。』

地鶏や鴨のロースト、脂身の少ない牛肉のグリル、
チー ズなら地元のウォッシュタイプ、
エポワスなどとじっくり楽しみたい
[ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ “レ・ルージュ・デュ・ドシュ” 2013]




ドメーヌ・ロブロ=マルシャン ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ルージュ・デュ・ドシュ 2013