極上一級畑[モンマン]は、面積が広く生産量も多い[ヴァイヨン]などに比べますと、
あまり市場に出回っていませんが、
シャブリの巨頭[ドメーヌ・ドーヴィサ]も畑を所有し、
[ラ・フォレ]という別称で生産しているほどの、 最上プルミエ・クリュの一つ。
シャブリで生まれ育ち、シャブリを知り尽くす男「ステファン氏」の説明によると、
プルミエ・クリュ(1級区画)のなかでも特に日照に恵まれているのが[ヴァイヨン]とか。
でも、今回ご紹介の[モンマン] は、同じ斜面のすぐ南に位置する畑のため、
急斜面の水はけの良さと相まってヴァイヨン同様、特にブドウの完熟度が高くなるそうで、
偉大なる生産者ドーヴィサが大切にしている畑だというのも解る気がします。
そんな、濃縮されたブドウから造られるワインは、
シャブリ特有の【キンメリジャン土壌】の奥深く張った根からも、
エレメントを最大限に吸収し、プルミエ・クリュならではのミネラル豊富な、
芳醇な香りと味わい深いものになのです。
この2017年というヴィンテージは、著名女性M.W.(マスター・オブ・ワイン)の現地リポートでは、
『7年間に及ぶ収穫量減少を乗り越え、2017年はブルゴーニュにとって豊かなヴィンテージとなった』と、
質、量共に恵まれた当たり年としています。
試飲したところ、
『ひとくち目で感じるのは、温暖化が続き糖度が上がり気味のシャブリでも、
近年久々のシャブリらしい引き締まった風味。
シャブリ2017年産がどれもこの特徴なら、
きっと古くからのファンも嬉しいはず。
一方で、ステファン流の明快な飲み口のよい風味は健在。
クリアーで淡いイエローの色調のワインは、
ややしまった酸とタンニン由来のビターな風味を備え、
基本的には辛口スタイルを保持。
それに良質なミネラル感と、レモンや洋ナシなどの果物や、
白い花、アーモンドのニュアンスを持つ香りが彩りを添えます。
このヴィンテージは1級でも今すでに美味しく飲めるため、
スモークサーモンや、牡蠣やホタテのクリームグラタンとはもちろん、
塩コショウで味付けした豚ロース、
銘柄鶏の胸肉と是非お試しください。
チーズならコンテなどハード系がよさそうです。』
これまでのブルゴーニュの枠組みに風穴を開ける、
新世代生産者[クロズリー・デ・アリズィエ]が放つ、
[シャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン 2017]。
シャブリのドメーヌに生まれ育ち、
シャブリを知り尽くした達人が贈るコスパ抜群のシャブリ。
豊なヴィンテージとなった、2017年産プルミエ・クリュ (1級畑)。