ムーラン・ド・サルプ 2007

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ため息が出るような、素晴らしい掘り出し物。

10年以上もの長い熟成を経た、美しきサンテミリオン
いわゆる超大当たり年ではなく、まさかのノーマーク、
“2007年”が、こんなにも美味しいなんて・・・衝撃。

このワインを造っているのは、
サンテミリオン地区をはじめボルドー右岸でネゴシアンを営む
ジャヌエクス家が 所有する[シャトー・オー・サルプ]。

そのセカンド的な位置づけにあるのが、
今回ご紹介する [ムーラン・ド・サルプ]なのです。

この[シャトー・オー・サルプ]は、
天才醸造家ジャン・フィリップ・ジャヌエクスの
先代ジョゼフ・ジャヌエクスが所有しており、
このシャトー自体はグランクリュ・クラッセ(特別級)
に分類されているのですが、
セカンドの[ムーラン・ド・サルプ]はいわゆる格付け外の、
普通のサンテミリオン。

・・・なのですが、
醸造コンサルタントを務めているのが、
サンテミリオン地区の最高峰[シュヴァル・ブラン] の
コンサルティングを長年にわたって行い、
また[ヴァランドロー]も手掛けた超売れっ子醸造家ジル・ポーケ、
これは思わず期待しちゃいます。

その味わいは、
『しっとりと妖艶なカシスにダークチェリー、
さらにプ ラムのコンポートやラズベリーのジャム。
シナモンやリコリスのスパイシーなアロマと、
なめし革や枯葉の柔らかな熟成感がふわりと寄り添う素晴らしいアロマです。
一口飲めば、熟成サンテミリオンらしい貫禄の中にある
意外なほどの濃密な果実感に圧倒されつつ、
緻密なタン ニンの立体感と懐の深い旨みに思わずため息が出てしまいます。
ふかふかのビロードに沈み込むような重厚で落ち着きのある味わいに、
ダージリンのような気品ある渋みがたまりません。
余韻の長さは言わずもがな。』

流行の味ではなくて、朴訥だけど重厚で、
それでいてどこか優雅さも感じられる昔ながらのサンテミリオン。

その温かみのある味わいに、10年超熟成の柔らかな旨みがプラスされて
本当に素晴らしいワインになっています。

グレービーソースを添えたローストビーフやステーキとの相性はまさに王道。
熟成チーズとともにワインの美味しさをじっくりと堪能するのもまた格別です。




ムーラン・ド・サルプ 2007