その名も、
[ヴィンツァー・クレムス グリューナー・
ヴェルトリーナー・クレムサー・サングルーべ 2017]
このワインの品種はグリューナー・フェルトリーナー
オーストリアを代表する白ワイン用の品種。
品種の特徴でよく言われるのが
『爽やかなハーブ、白胡椒の香り。
ミネラリーな辛口で食事に合わせやすい。』
ということ。
比較的、ニュートラルでミネラリーな味わいは、
お食事を引き立ててくれるワインとして、
オーストリアワイン業界全体で、
”和食やアジアン料理と相性がいいグリュー ナー”
というキャンペーンを世界中で繰り広げたことも有名です。
オーストリアのワインが今まで飲んだことがない、
とい う方も一口飲めば大好評間違いなし。
しかもこのワインが造られるのは3世紀からワイン造りの
歴史のあるオーストリアの中でも屈指の老舗銘醸地、
クレムスタール
美しい情景で有名なドナウ渓谷沿いで、
ドナウ河の影響から南東の温かい空気と、
北から冷たい空気が混ざりあい、
ミネラリーなワインを生み出す原成岩とやわらかみを
与える黄土土壌から成っている畑が広がっています。
このミクロクリマの気候条件と土壌から他に例を見ない
果実味溢れるミネラリーなワインが生み出されるのです。
お隣のヴァッハウ地方に比べてクレムスタールのワインは
繊細で柔らかい味わいのものが多いと言われています。
特にグリューナー・フェルトリーナーから造られる
高品質な白ワインの銘醸地として有名。
しかもこのワインが造られる、[サングル―べ]は11世紀
にグリューナー・ヴェルトリーナーの記述が残っている
ほど、歴史のある単一畑、土壌はレス土壌が中心の畑。
そのため、きりっとしたミネラル感、酸味に加えて柔ら
かさが加わっている印象です。
そしてこのワインを造る醸造所がすごい
ヴィンツァー・クレムス
設立はなんと1938年、オーストリアでは非常に有名な
協同組合で、現在約1000名の生産者から成り立っていま
すが、全て手摘み、熟した良質なブドウのみを選別して
使用する、温度管理など品質保持のためには最新の技術
を駆使するなど、徹底的な高品質化を図っています。
2003年から名門ウィーン農業大学の支援の元、
品質コン サルティングを行っているそう。
オーストリアと言えば、持続可能な極力農薬などにたよ
らない高品質のワイン造りで世界トップレベルの国、
こちらのワインもこの価格とは思えない完成度の高さ。
『香りはこの品種らしい、すっきりとした爽やかな柑橘系、
繊細なハーブっぽさ、ほんのりスパイシー、
ややあたたかみのある印象も。
味わいは豊かな酸味はありますが、
丸みを帯びている印象で堅くきつい感じはなく、
柔らかく包み込むようです。
繊細でするりと流れるような流速の速さから、
軽やかで優しい余韻へと続きます。
軽やかな中にも旨みがしっかりとあり、
飲み飽きずにいくらでも飲み続けていられそうなワインです。』
とにかく飽きのこない味わいで、食事を引き立ててくれます。
特にお塩で食べる天ぷらや、とんかつなど油をつかったお料理には好相性。
すっきりいくらでも箸がすすんでしまいそうです。
夏はキリッと冷やしてすいすい飲めちゃうし、
寒くなってきたらお鍋など和食にもぴったり、
こんな万能なワインはなかなかありません。