あのサンテミリオン最高峰のひとつ、シャトー【フィジャック】が密かに造る、
もの凄いシャトーを発見!
ただのサンテミリオンではありません
その場所は、なんと[シャトー・フィジャック]のすぐ隣。
じつはその4.5haのブドウ畑は、以前はシャトー・フィジャックのものだったという最高のテロワール。
シャトーの経営はフィジャックと同じマノンクール家、
そしてブドウ栽培とワイン造りも、あの銘酒を生み出すフィジャックのチーム。
・・・と、まさに【もうひとつのプティ・フィジャック】
といっても過言ではない、もの凄いシャトーなんです。
その名も、 [シャトー・ラ・フルール・プレ 2009]
本家【フィジャック】といえば、やはりその特殊なテロワール。
サンテミリオンの北西、ポムロールの最上地と接する好立地にあるフィジャックは、
サンテミリオンの中では非常に珍しい砂利質土壌。
そのため、お隣の一級【シュヴァ ル・ブラン】と並び、
右岸とくにサンテミリオンの中ではカベルネの比率が高いのが特徴です。
さらにフィジャックは、ボルドーの中でも比較的ブドウの収穫が早いシャトー。
その理由は、ブドウが過熟することを避け、フレッシュ感を伴うきれいな果実味を残す<ためとのこと。
またフィジャックは、[オー・ブリオン]、[ラトゥール] に次いで
ボルドーで3番目にステンレスタンクを取り入れたり、
1970年代からわりと最近まで新樽100%でワインを熟成させたりと、
どちらかといえばメドック的なワイン造りを行っていました。
そんな“サンテミリオンの異端”[フィジャック]の、
小さな分身ともいうべき秘蔵のシャトーが、
今回ご紹介する[シャトー・ラ・フルール・プレ]。
フィジャックに比べてメルローの比率が高く、
カベルネ ・フランがメルローに近い比率でブレンドされています。
今回ご紹介するのは、超大当たり2009年。
メルローもカベルネも素晴らしい状態でよく熟した、
とてもリッチな味わいが印象的です。
『気品のあるカシスの香りは、滴るほどに濃厚でいて、
どこか洗練されていてエレガント。
そして芳醇なラズベリーにプルーンの濃密な香り。
さらに、クローヴやシナモンのスパイス感が絶妙なアクセント。
スミレやムスクも香りたつ魅惑的なアロマです。
驚くほどシルキーな口当たりにして、
メリハリのあるリッチな味わい。
そして、時間が経つにつれて増してくるのは、9年熟成の旨み。
まだ若さの残る力強い味わいと、
深みのある柔らかな旨みのコントラストが見事。
ビターな後味がさらなる旨みを引き寄せ、
アロマティックな余韻とともに圧倒的な満足感をもたらします。』
思わずうなる旨さ。
2009年らしい黒々とした濃密な味わいに、
フィジャック伝統の圧倒的な品格を纏った素晴らしいワインです。
9年の熟成を経ていま、少しずつ飲み頃に差し掛かってきたところ、
それでもまだまだパワフルな味わいは、
熟成ワイン好きならずとも、飲み手を惹きつけずにはおりません。
刻々と変化するアロマと旨みを愉しむために、
大きなグ ラスで時間をかけながら味わうのがオススメです。
ぜひとも、この美酒にたっぷりと酔いしれてください。
シャトー・ラ・フルール・プレ 2009