ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン フィサン 2017

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『最もお買い得なブルゴーニュのコート・ド・ニュイのワインは・・・・?』
こんな質問をされた時、地元フランスのワイン愛好家達の多くがこの村の名前を挙げると言われ・・・・、

『ときにジュヴレ・シャンベルタンの上物の1級に似た味わいとなる』
目ざといブルゴーニュワイン愛好家が、最上作のフィサンをこぞって追い求めては、
家に寝かせているに違いない』

と、あの世界最高のワイン評論家「ロバート・パーカー氏」も、
ワインのレベルと抜群のコストパフォーマンスを絶賛する、
ブルゴーニュのコート・ドール北部にひっそり佇む小さな村、その名は[フィサン]。

至高の特級畑[シャンベルタン]を産み出す、
ジュブレ・ シャンベルタン村の北に隣接したこの村から産み出されるワインは、
昔ながらの伝統ブルゴーニュの味わいとリーズナブルな価格で、
近年、目の肥えたブルゴーニュ愛好家を魅了しています。

そんな[フィサン]からお届けするのが、
[ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン フィサン 2017]

[フィサン]が位置するのはコート・ドールの北端、
数多の銘醸赤ワイン生むコート・ド・ニュイで北から2番目となります。
この[フィサン]の南に、地続きでほぼ同じ標高で同一斜面に隣接するのが、
かの至高の特級[シャンベ ルタン]を産す「ジュヴレ・シャンベルタン村」。

そのため、似たような土壌から似たようなワインが生まれるのですが、
かたや至高の特級シャンベルタンで有名。
かたや生産量も5分の1ほどで特級畑もない国際的にほぼ無名の存在と、
明暗が分かれています。

でもと言うか、だからこそと言うか、
『華やかな名声より楽しめる逸品を』の観点から、
このワインをご紹介いたします。

なお、[フィサン]のお得感については、
あの「ロバート ・パーカーさん」も、
ここのワインのレベルと抜群のコストパフォーマンスを絶賛し、
『ときにジュヴレ・シャンベルタンの上物の1級に似た味わいとなる。
目ざといブルゴーニュワイン愛好家が、
最上の作のフィサンをこぞって追い求めては、
家に寝かせているに違いない』 と語っています。

しかも、あのフランス史上最大の「英雄ナポレオン」が、
シャンベルタンのワインを愛飲していたという逸話がありますが、
このフィサンという村こそ、ナポレオンと最 ゆかりの深い村なんです。

この村の丘の頂上近くにあり、
1847年当時ナポレオン近衛兵の指揮官を務めていた「クロード=シャルル・ノワ ゾ」が、
ナポレオンに敬意を表して作った「ノワゾ公園」にある【眠れるナポレオン】の像は、
村のシンボルとして知られています。

そんな[フィサン]のワインは、伝統ブルゴーニュに見られた、
野性味がありたくましさが目立ち、
あか抜けないとのイメージを持つ人もいましたが、
生産者の代替わりもあり、
近年はエレガンスも兼ね備えるようになり、
ますます注目度もアップ。

さらに、ご案内の2017ヴィンテージは、
アメリカの重要評価誌【ワイン・エンスージアスト】が、
この[フィサン]があるコート・ド・ニュイ地区に【95点】
のハイスコアをつけた、いわゆる秀作年。
しかも収量の連続減から久々に豊作に変わったと、
地元生産者が安堵したヴィンテージ。

造り手の「エルヴェ氏」も、
『選果の必要がほとんど無いほど健康で美しく、
果皮が厚く、完成度の高いブドウを収穫できた』 と語る、
素晴らしいヴィンテージなんです。

そんな年から、
平均樹齢42年のヴィエイユ・ヴィーニュ (古樹ブドウ)を、
マロラクティック発酵も施し、オーク の大樽で発酵。
12ヶ月間、新樽率30%のオーク樽で熟成後に瓶詰めしたもので、
豊作年でも生産本数は7800本のみの稀少品。

試飲では、
『クリアーでやや深みのあるルビーレッドの色調。
何よりひと口目から感じるのは、
2017ヴィンテージの特徴であろう生き生きとした果実味。
他のヴィンテージのフィサンとは一線を画しています。
それでもスミレやカリン、チェリーにカシス、
ラズベリーなどのニュアンスを持つ香りは、
華やか且つしっかりとしていて、
フィサンの片鱗を見せています。
また、樽香も穏やかに果実味に馴染み、
酸もタンニンもまろやかで、骨太というよりも、
オイリーで口当たりが心地よいエレガントなこのフィサンは、
ヴィンテージのキャラクターによるものでしょう。

この飲み口の良い1本には、
中華料理の東坡肉や鶏の甘酢ソースかけ、牛のステーキやハンバーグ、
チーズなら、 やはりブルゴーニュのウォッシュタイプを合わせたいものです。』




ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン フィサン 2017