日経新聞が年に一度行っているワイン企画Nikkeiプラス1
「何でもランキング」
2015年5月30日に掲載されたテーマは、
[一度は飲みたいあの国のワイン]。
最近、コストバリューの高い南米や
オセアニアなどの各地のワインが集められ、
専門家11人が個別に順位づけしたものを集計した結果、
白ワイン部門の総合第一位に輝いたのが、このワイン(ヴィンテージは2012年)。
華やかな香りとアカシアのハチミツを思わせる
シュナン・ブラン100%のワインです!
その名も
[ボーモン・ホープ・マルゲリータ
南アフリカの白ワインといえば、
何といってもシュナン・ブラン。
一時は全体の3分の1の生産量を誇り、今でも白ワインで
最も多く造られているのがシュナン・ブランです。
シュナン・ブランといえばフランスのロワールが
最も有名ですが、南アの気候は非常にシュナン・ブランに向いていて、
世界でも有数のワイン評論家であるトム・スティーヴンソンさんは、
著書【サザビーズ・ワイン百科事典】の中で、
『南アのシュナン・ブランは、本場ロワールよりも、ずっといい』
と断言しているほどです。
以前は安くてがぶがぶ飲むためだけのシュナン・ブランが
多かったのですが、今では、南アを代表する白ワイン品種
として世界に通用するワインを造ろうという動きが次々に
起き、味わいも洗練されたワインが生まれています。
[ボーモン]のオーナー、ボーモン夫妻は、
『南ア独自のブドウ品種で凄いワインを造りたい』
という気持ちで ワイン造りをはじめ、
今では南アを代表する造り手となったのですが、
このワインは、そんな[ボーモン]が誇るフラッグシップワインです。
なにしろ、このワインに使われるブドウ畑は樹齢36年-41年という古樹で、
中でも最も完熟したブドウを選りすぐっています。
フランス産の400リットルのオークの大樽を使って自然酵母によって発酵させ、
さらにフランス産樽で熟成させること14ヶ月。
澱引きをせず、ボトリング直前に軽くフィルターをかけているだけ。
『ブドウのことは畑にまかせる』という信条のもと、
南アの気候と土壌をよくあらわす素晴らしいワインとなっています。
過去には、南アで最も権威のある評価誌[ジョン・プラッター]にて、
最高峰の5つ星獲得するなど、造り手を代表するだけでなく、
南アを代表するワインでもあります。
さらに2014年ヴィンテージでは、世界でもわずか300人強しか、
そのタイトルを持っていないマスター・オブ・ワインの
ティム・アトキン氏が【94点】と いう高得点で評価する他、
地元南アのTEXSOMというワインコンテストでは[Award of Excellence] を受賞。
2015年もアメリカの有力評価誌である
【ワイン・エンシュージアスト誌】にて、92点を獲得と、
毎年、高い評価を得続けているワインです。
リリースされたばかりの、今回到着の新ヴィンテージの評価は
まだありませんが、今ヴィンテージも素晴らしい味わいです。
その味わいは、
『アカシアの花やその蜜を感じる華やかな香りをもち、
色も少し濃い目の麦わら色です。
口に含むと軽いバニラやトースト香、スパイス、ユリの花などの
フレーバーがあり、繊細リッチなテクスチャ―。』
華やかな香りと繊細な樽使いが高級感溢れる味わいとなっています。
シュナン・ブラン100%の特徴がよくあらわれているワインです。