今回ご紹介する2017年ヴィンテージを試飲しました。
『まず色が濃厚!
赤というより黒味がかった赤でいわゆる粘性
(グラスの淵から戻ってくるワインの滴の速度)
もしっかりしています。
凝縮した黒スグリのような果実味の香りにカカオ豆や、
熟成肉の少し甘い香りもあり、ドライフルーツや
スパイスが口に含むと広がるインパクトのあるワイン。
フレーバーは、
黒果実の凝縮したフレーバーとともに土や岩石、
鉄、埃っぽさ、プラムやバジルなども感じられ、
たっぷりとしたタンニンが落ち着きのある
しっかりとした味わいを作り出しています。
スペアリブの煮込み、スパイスの効いた焼肉やサラミなど、
癖のある味わいにも負けないどっしりとした味わいがあり、
充実感たっぷり!』
また、時間がたつとともにタンニンがこなれ、
さらに旨みが増してくるので、飲み急ぐ必要もありません。
濃厚赤好きの皆様には絶対のオススメです。
タナという品種は、その名前の由来でもあるタンニンに特徴があり、
香り高く、ストラクチャーのしっかりとしたワインができることで
南フランスで多く栽培される品種です。
イタリアのピエモンテでも好んで使われて、
ワインにボディとストラクチャーを与えます。
そんな特徴を感じさせると同時に、
アンデス山脈を背景にした高地の冷涼な気候条件によって
タンニンも適度に抑えられて果実とのバランスが絶妙
リッチであり、そして伸びやかな酸が感じられるワインです。