21世紀ボルドーの超注目シャトー
発表されたばかりの2018年ヴィンテージのプリ ムール評価
(瓶詰め前のプロテイスティング)によると、
【ワインアドヴォケート誌92点】
【デカンター誌92点】
【ジェームス・サックリング91点】
などなど、高得点の嵐
そんなものすごいシャトーが、本日ご紹介の[シャトー・ デ・ザンヌロー]です。
このシャトーがあるのは、
いわゆるボルドー右岸(ドル ドーニュ川右岸)
ポムロール地区の北側に広がる産地、ラランド・ド・ポムロール地区。
かの【ペトリュス】や【ル・パン】をはじめ、
世界に名 だたるトップシャトーを擁する
ポムロール地区に隣接するラランド・ド・ポムロール地区のワインは、
メルローを主体に2種類のカベルネをブレンドするポムロールと同様のスタイル。
ここ[シャトー・デ・ザンヌロー]は、
14世紀から続く歴史の古いシャトーですが、
2007年からなんとビオロジック農法へ回帰。
2010年には”Agriculture Biologique”(AB) のビオ認証も取得し、
ラランド・ド・ポムロールならではの風土を感じるワイン造りを行っています。
本日ご紹介するのは、大当たり年となった2015年ヴィンテージ
【ワインエンスージアスト誌】の評価はなんと91点。
飲んでみて思わず納得の旨さ。
丁寧に育てられた完熟ブドウが生み出すボリューム感と凝縮感からは、
大地のエネルギーがひしひしと伝わってくるようです。
その味わいは、
『こっくりと濃密なカシスにダークチェリー、
さらに黒胡椒やクローヴなどの黒いスパイス、
キノコや土そして落ち葉のニュアンス。
さまざまなアロマが次々に現れては
渾然一体となり力強く香り立ちます。
その味わいは、しっとりとエレガント。
一口含んだ瞬間 は意外にも穏やか、
しかしすぐさま口中を満たす柔らかな酸味と深みのあるベリー感。
そして圧倒的な旨み。
さらに信じられないほどの長い長い余韻。
穏やかながら存在感のある渋みが主導する、
落ち着きのある優雅な佇まい。
果実の完熟感がもたらすふっくらとした旨みは、
時間が経つほどにスケール感を増し、
すべてを抱きかかえるほどの懐の深さ。
飲み干した後の後まで忘れがたいような余韻。』
これは本当に素晴らしいワイン
ひとくち目から圧倒的な存在感
そして長い長い余韻・・・旨みの残像と残り香・・・
そしてこちら、変わってゆくのです。
力強さはそのままに、荒さはぐっと落ち着き、
残るのは凛とした優雅さとしなやかさ。
熟成チーズを傍らに、ゆるゆると愉しみたいワインです。