深まりゆくこの季節にぴったりの、濃密赤ワイン
沈み込むように濃厚で、しっとりとエレガント、
そして飲みごたえもたっぷりなボルドーワインが登場です。
このワインが造られているのは、
ボルドー地方を流れる ジロンド河の右岸、ラランド・ド・ポムロール地区。
ボルドー最高峰とも言われる【ペトリュス】を擁する
ポムロール地区のすぐ北に位置するラランド・ド・ポムロー ル地区は、
時に驚くほど優れたワインが造られている穴場の産地です。
今回ご紹介する[シャトー・ジャン・ゲイ]は、
もともと樽メーカーだったダルナジュー家が所有し、
ファミリーでワインを造る小さなワイナリー。
樽メーカーとしての事業の傍ら、ブドウを育ててワインを造り、
さらにブドウの苗木も売る、というなかなか野心家のファミリーですが、
4代目に当たる現在のオーナーが醸造所を一新し、
ここ四半世紀でワインの質を高めてきました。
今回ご紹介するのは2015年ヴィンテージ。
パーカー評ではお隣のポムロール地区に[96+点]という
高得点が付いたグレートヴィンテージですが、
ここララ ンド・ド・ポムロールでもブドウが完熟し素晴らしい出来栄えに。
じっさいに飲んでみましたが、
『とっぷりと完熟したラズベリーにカシス。
そしてなんといっても印象的なのは、素晴らしく上質な樽香。
カカオや珈琲の香ばしいアロマに、森林を歩いているかのような清々しさ。
さすがは樽メーカーのファミリー・・・
その味わいはしっとりと濃密。黒々とした要素が味わいにも現れており、
ブラックベリーの凝縮感に炭のニュアンスまで。
豊かな果実味と柔らかな酸の絶妙なバランスに、
ビターな渋みのアクセント・・・飲みごたえもたっ ぷりです。
滴るようなベリー感が後を引きます。』
メルローならではのリッチな果実味とボリューム感が、とにかく印象的です。
そして、さすが樽メーカーのファミリーだけあって、
なんとも贅沢なオーク樽の使いっぷり。
もとのワインがしっかり濃厚なので、その酒質に負けない樽香と
ビターな渋みが加わることで、よりゴージャス なワインに仕上がっています。
炭火で焼いた肉との相性はとりわけ抜群。