今やカリフォルニア伝統品種と言えるジンファンデル、
マタロ(ムールヴェードル)、カリニャンなどが混植で育つ、
1885年にイタリア移民によって植樹された
樹齢100年を超える畑から生まれるワインです。
しかもすべて自根。
ジンファンデルの造り手としても有名な
クライン・セラーズのマット・クラインが、
独立して作り上げたブランドで、
自根の古樹にこだわり、
少量生産する希少なワインでもあります。
それが
[スリー・コントラ・コスタ・ライヴ・オーク・ジンファンデル 2015]
かつて、カリフォルニアのブドウ栽培の中心地だった
内陸部コントラ・コスタでは、ジンファンデル、
マタロ(ムールヴェードル)、プティ・シラー、
カリニャンなどが混植されていました。
禁酒法時代を生き延びてきた畑があります。
しかし、手入れが大変なこともあり、
樹齢の高い畑からは多くの実がならないこともあって、
植え替えられたり、打ち捨てられたりした畑もありました。
さらに、近年になると住宅地化の波が押し寄せ、
次々に住宅地として開発されたり、
と古いブドウ畑が生き延びるのは、
なかなか大変なことでもありました。
そんな試練を生き延びてきた畑のひとつが、
今回ご紹介するワインに使われるライヴ・オーク畑です。
この畑は、昔ながらのブッシュ仕立ての自根の畑です。
この地域の中でももっとも暑い畑でもあり、
ドライ・ファーミングによって育てられています。
果粒は小さく、凝縮した果実をつけ、
パワーと奥深さをもつワインを造り出しています。
しかも2015年は、冬が暖かく、春が寒く、夏に暑い日が続き、
ブドウの出来が非常によかったグレート・イヤーだった年です。
その味わいは、
『色は濃く、スミレ、ラズベリー、
プラムなどの香りとフレーバーがあり、
複雑で奥深い味わい。
熟成5年を経て、非常にこなれた
タンニンと適度な酸があり、正統派な味わいです。』