ピエモンテ州の超希少品種≪ティモラッソ≫。
州の南東部、ミラノから南に1時間ほどの
トルトーナ近郊でのみ栽培されている土着品種です。
ブドウ栽培の歴史は古代まで遡りますが、栽培が難しく、
一時は絶滅寸前の品種でした、現在でも生産農家は30件ほどしかありません。
ティモラッソの特徴は、
ドイツの辛口タイプのリースリングを想わせる酸味とミネラル、
そして、高級ブルゴーニュに通じるストラクチャー。
白ブドウながら、ネッビオーロと比較されるキャラクターを持つとも評されるほど、
熟成するにつれバランスがよく、しっかりとした骨格があり、
長期熟成にも耐えられるワインに仕上がります。
ご紹介の[カッシーナ・ラ・ゼルバ・ディ・ヴォルペード]は
1914年よりピエモンテ州のトルトーナ地区にて
ワイナリーを営んでいる[カンティネ・ヴォルピ]が2003年に取得したブドウ園。
取得当時は、かなり荒廃してしまっていたそうですが、
当主のカルロ・ヴォルピ氏とワインメーカーのジュリアーノ・ノエ氏の
尽力で見事な復活を遂げました。
その後、彼らは長年の念願であった希少品種ティモラッソを植え、
個性的かつ官能的なワインを産みだすことに成功したのです。
味わいですが・・
『グラスに注いだ瞬間から溢れ出る
熟したリンゴ、パイナップル、洋ナシの果実味、
加えて、バニラやミントのフレーバーも強く感じられます。
アルザスやドイツの辛口タイプのリースリングを想わせる、
快適でしっかりとした 酸がワインに骨格を与えていて、
複雑で味わい深く、ボリューム感タップリの飲み心地です。
カルボナーラやキノコ類のパスタと相性抜群。
魚料理のメインディッシュや塩焼きのチキンなどもおすすめです。』
カッシーナ・ラ・ゼルバ・ディ・ヴォルペード・コッリ・トルトネージ・ティモラッソ 2018
【イタリア】【白ワイン】【ピエモンテ】【辛口】