造り手は、ソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーの
パイオニアとして名高いギャリー・ファレル。
あまりに人気が高く、国内販売に集中して輸出をしていませんでした。
その後、創業者であるギャリー・ファレル氏が引退し、
キスラーやデュレル・ヴィンヤーズと同じオーナーのもとで数年前に復活。
新しいワイン・メーカーのもとでスタイルも以前とは異なりますが、
非常に精度の高いワインを生み出し、再生を果たしました。
現地アメリカに強いインポーターさんが偶然コンタクトをとってから、
日本輸入が2019年から始まりました。
2019年に来日したギャリー・ファレルの責任者である
ナンシー・ベイリー氏のセミナーに参加して試飲しましたが、
その繊細で奥行きのある味わいは印象的で、
綺麗ではりのある酸はソノマならでは。
創業者であるギャリー・ファレルが引退したのち、
引き継いだのはテレサ・ヘレディア女史。
彼女はナパのジョセフ・フェルプスやソノマのフリー・ストーンで活躍し、
サンフランシスコ・クロニクル誌で「最も注目すべき醸造家」にも選ばれました。
ブルゴーニュのドメーヌ・ド・モンティーユでも学んだ彼女が造りだすのは、
ソノマの冷涼エリアで育まれるブドウが持つエレガンスを
最大限に表現した素晴らしいクオリティのワインです。
日本未入荷のワインも含めて7種類を試飲させてもらいましたが、
その味わいは、どれも感動的!
また、価格設定も良心的で、今後高くならないことを祈るばかりです。
その味わいは、
『色は少し濃いめで、香ばしい香りとともに口に含むと
ハニーデュー・メロンや青りんご、焼きリンゴ、クリーム・ブリュレ、
リキュールのニュアンスもあり、緻密なストラクチャーのある味わい』
オリヴェット・レーン畑は、
ロシアン・リヴァー・ヴァレーの中でも
比較的温暖なウエストサイド・ロードと
冷涼なグリーン・ヴァレーの中間的な気候をもち、
海風と霧の影響を適度に受ける地域に1975年に植樹された畑です。
ガレージ・ワインとして有名なウィリアムズ・セリエムが創業当初より、
この畑のシャルドネを造っていて、この地を代表する畑です。
ロームとクレイ土壌が入り混じった畑で、
豊かな酸味とほのかなスパイスのフレーバーなどが特徴で、
長熟なワインが生まれます。