ニュージーランドの白ワインといえば、
ソーヴィニョン・ブランというのが、定番ですが、
今回ご紹介するのは、ピノ・グリ。
ピノ・グリは、もともとはピノ・ノワールの突然品種として生まれました。
濃厚で飲みごたえのあるしっかりとした味わいが特徴で、
フランス各地ではブルゴーニュをはじめ、
各地で(名前が様々ですが)造られています。
新世界では、オレゴンが有名ですが、
やはり冷涼な産地を中心に各地で造られている品種です。
パッションフルーツ感や、
コクのある味わいはなんといっても魅力的で、
ニュージーランドでも栽培が盛んな品種でもあります。
今回ご紹介するワインもマールボロ産ピノ・グリで、
適度な熟成によるしっとりとした果実味と長い余韻が楽しめます。
それが
[イーランズ・マールボロ・ピノ・グリ 2015]
イーランズの歴史は、海洋農産物のビジネスで成功した
ピーター・イーランズ氏が2002年にニュージーランドの南島、
マールボロのアウテレ・ヴァレーに設立した15年足らずのワイナリーですが、
イーランズ氏のリーダーシップによって、
急速に成長した注目すべきワイナリーです。
2002年に南島の海に面した場所に土地を購入し、
ブドウの栽培を開始したのが、ワイナリーとしての第一ステップでした。
イーランズ氏は、マールボロの出身ですが、ワイン醸造の専門家ではないため、
当初から、そのラインナップごとに優れたワインメーカーを
置いたことも成功の源だったのです。
今やニュージーランドワインの大手ワイナリーとして
世界80か国に輸出する造り手となり、
【世界ナンバーワンのソーヴィニョン・ブラン生産者】
【ニュージーランド・ワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤー】
【ニュージーランドの赤ワイン生産者ナンバーワン】
などのタイトルを獲得しています。
また、設立当初から、自然に優しいワイン造りを行うことを
ミッションにかかげており、今回ご紹介する設立者自身の名前を
冠したこのワインのコンセプトは、ずばり【自然に優しいワイン】
2016年には、ドイツの監査機関が環境に優しい企業として認証を与える
【GC-Mark】という認証を、ワイナリーとして世界ではじめて得ています。
自然と共存し、環境に矢差引くあり続けなければ、
本当に美味しいワインが生まれない!
という考えの下で造られているのです。
ピノ・グリは、白品種ですが、
ピノ・ノワールの突然変異から生まれた品種で、
皮は灰色がかったピンク色で、コクのある味わいが特徴。
ニュージーランドでも盛んに栽培される品種となっています。
その味わいは
『白桃、キウィ、メロン、シトラスの香りが複雑にあり、期待のもてる香り。
口当たりはリッチでスムーズ、透明感にあふれるボディ。
輪郭がある酸があって余韻も長く、コクもあります。
適度な熟成による複雑さが増していて、とても美味しい』