[クロ・サン=デジレ]という名の畑があるのは、
ボーヌでも最も南部、ポマールとの境界に近い斜面上部、つまり西側。
そしてこの畑の東側、つまり斜面を下った隣にあるのが、
ボーヌでも最良とされるプルミエ・クリュ(1級畑)の[クロ・デ・ムーシュ]。
さらに北側が[レ・ゼグロ]、 南側も[レ・モンルヴノ]という、
いずれも1級畑があり、つまり三方を1級畑に囲まれた、絶好のロケーションです。
ドメーヌではそこに0.45haの区画を所有し、
収穫したブドウは選果後に除梗しゆっくりとプレス。12~20日間大桶へ。
低温マセラシオンと長期アルコール発酵を基本的に実施し、
酵母は一切添加せず天然酵母のみで発酵。
ヴィンテージによりウイヤージュ(目減り分の補填)を施しながら
約12ヶ月間樽熟成(新樽率5%)。
再度2ヶ月間大桶に移した後に、
ルナカレンダーに従い清澄も濾過もせず重力だけで瓶詰めし、
静かにドメーヌのカーヴに眠っていたもの。
そうして造られた白は、フローラルな香りが広がり、
なめらかな口当たりにフレッシュながらコクのある味わいが堪能できる、
高品質のボーヌ・ブランです。
そして、2017ヴィンテージのブルゴーニュ白は大当たり年。
この2017ヴィンテージには、あのパーカー氏の【ワイン・アドヴォケイト誌】が
最新ヴィンテージチャートで【96点】のスコアを付け、
また世界中で最大購読者数を誇る【ワイン・スペクテーター誌】も【94点】に、
『活気に満ちた構造で、熟して、フレッシュ。
多くはもう楽しめるが、最高の ものはあと数年必要』とのコメント。
いわゆる、かなりのグレート・ヴィンテージです。
実際に試してみれば。
『クリアーで鮮やかに輝くイエローゴールドの色調。
グラスに広がる香りも華やかで、白い花に、
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類と白桃のニュアンスに、
かすかなスパイスの風味が加わり、
一般的なボーヌの白よりも芯が通った味わいに仕上がっている印象を受けます。
また、ミネラルも豊富で上質な酸もしっかりしていて、
それらが芳醇な果実味と見事 にマッチしているのです。
現時点でも十分にその旨みを満喫できますが、
このワインの本領発揮にはもう少し時間が必要と思われ、
適度に熟した暁のコクのある味わいと余韻が楽しみです。
この上質な白は、カルパッチョ的な前菜だけでなく、
甲殻類を使ったブイヤベース、 バターやクリームソースでの魚介料理、
銘柄鶏のローストチキンなど、チーズなら熟成ブリーやコンテと楽しみたいものです。』
ドメーヌ・ロドルフ・ドゥモジョ・ボーヌ・クロ・サン・デジレ 2017
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ】【辛口】