毎回少しずつ割合がかわりますが、
このヴィンテージで選んだ品種は、3種類。
メインの品種はピノ・グリ。
適度なボリューム感やリッチさがあり、
アルザスでは食事に合わせやすい品種として
真っ先に浮かぶ品種です。
それからピノ・ブランのようなニュートラルで
つなぎ役になってくれるオーセロワが比率の多さで続き、
軽やかさや香りのアクセントでミュスカをブレンド。
特に今回はピノ・グリの比率が多いので、
このワインのコンセプトである
日本人の味覚に合いやすい適度なボリューム感や
酸味の穏やかさを演出してくれます。 今
回は和食だけでなく、
ちょっとスパイシーな中華料理のお供にもよさそう。
日本の食卓では、欧米に比べて、
ビネガーや酸味の強いものを使う機会が少ないので、
あまり酸味が強いワインだと食事と合わせにくいと考え、
角がとれた酸味になるような品種構成にしました。
また、私たち日本人はお醤油やお味噌、お米の味になれているので、
口の中の広がりは旨味が広がるように、
ふっくらどっしりとしたものが美味しいと感じることが多いと思います。
そのような口中でのパレットの位置に合いやすく、
また色々なものを一度に食べることが多い、
日本の食卓にあいやすいように、複数品種にしました。
それぞれの品種の特徴がどこかに合ってくれるので、
万能に使いやすいようにしました。
様々なメインディッシュにも負けない味わい。
試飲の感想は、
「レモンというよりはオレンジ等の太陽の温かさを感じる香りが広がり、
味わいは果実のフレッシュでジューシーな完熟感、
ピノ・グリならではのリッチさとボリューム感があります。
角が取れた穏やかな酸味、後味にほんのり心地いい苦みを感じる。
余韻も素直に伸びが良く長く続きます。
パワーはあるけど、全体的にふっくら優しい印象。」
色々な食事に1年を通して万能に使えそうですが、
おすすめは特にとんかつ等の豚肉料理。串揚げのお供にも。
ブレンドなので色々なタイプのお料理に
合わせて表情を変えてくれるワインです。