2018年産に使用したブドウは、
特級バタール・モンラッシェに隣接する[レ・ゾイエール]と、
ピュリニィ・モンラッシェに隣接する [アン・ジョルノブロット]の区画からに加え、
15%は1級畑からのブドウを格落ちしブレンドしたという優れもの。
さらに、2018年のブルゴーニュ白の出来はというと・・・、
アメリカの専門誌【ワイン・エンスージアスト】のヴィンテージチャートで【94点】、
パーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト誌】でも【92点】の、
いわゆるグレートヴィンテージ。
それを裏付けるように、ドメーヌ当主の「トマ氏」も、
『猛暑の年だったが、雨と収穫のタイミングを見極め最高に良く出来た』
『ピュアでそれぞれのテロワールの個性が出ている』 と、
訪問したインポーターさんに自信のコメント。
しかも、ご当人は同じく上出来の2017年産より好みだとか。
試飲したところ、
『まだ若さも持つ手伝い、クリアーながらやや淡いイエローゴールド。
そしてやはり畑の立地もありピュリニィに似た色調。
ただ風味面では早くから親しみを感じさせる2018年産の特徴もあり、
香りもすでに華やかで、白い花に、レモンやグレープフルーツなどの
柑橘類と白桃のニュアンスに、白コショウのようなスパイスの風味が加わり、
一般的なシャサーニュよりもより芯が通った辛口に仕上がっている印象を受けます。
また、このヴィンテージでも豊富なミネラルも酸が、
シャサーニュよりもピュリニィのそれに似ていて、
それが現時点ではリッチながらフレッシュで
生き生きとした風味と見事にマッチしているのです。
やはりこのワインが本領発揮するにはもう少しの時間が必要と思われ、
適度に熟した暁にはこのテロワール特有のコクのある味わいと余韻、
そしてエレガンスが満喫できる筈です。
なお料理なら、甲殻類を使ったブイヤベース、
バターやクリームソースでの魚介料理、
銘柄鶏のローストチキンなどと楽しみたいものです。』