このワインを造るのは、1887年から続く
[ブション・ファミリー・ワインズ]のフリオ・ブション氏と
南アの有名ワイナリー[セダバーグ]のデイヴィッド・ニューウド氏の
コラボレーションで造られているワインです。
フリオは、イギリスの有名評価誌である[デカンター誌]にて、
【南アメリカで10本の指に入るワインメーカー】と評価され、
デイヴィッドは、南アのトップ・ワインメーカーともいえる人物で、
毎年選出される【南アフリカ・トップ100】に、数多くのワインが選ばれ、
2014年には、シラー・ドゥ・モンド(世界シラーズ大会)で世界一を獲得など、
受賞履歴多数を誇っています。
その二人が、共同でテロワールを表現するワインを造っているのがこの「グルップ」です。
品種はカリニャン100%。
カリニャンは、もともとは、スペインを原産としています。
乾燥した温暖な気候を好む晩熟なブドウ品種で、チリのテロワールにはぴったり。
しっかりとした渋みと酸味があり、1940年代にマウレ・ヴァレーでは、盛んに植えられました。
ワインに骨格を与えるために、ブレンド用として使われることが多く、
あまり顧みられていない品種だったのですが、
近年、その魅力が再発見され、カリニャンを中心にしたワインが
各ワイナリーで造られるなど、注目の品種です。
今回ご紹介する[ロンガヴィ・グルップ・カリニャン]は、
マウレ・ヴァレーの最南端のクリマキ地区にある花崗岩の土壌を持つ畑で、
ドライファーミングで栽培され、ブドウ樹は昔ながらのブッシュ仕立てです。
自然酵母を使い、できるだけ手をかけずに自然な醸造を行っています。
その実力は、これまでも認められていて、前ヴィンテージは、
地元チリの有力誌[デスコルチャドス]にて、94点【ベスト・カリニャン】に選ばれています。
また、イギリスを中心に活躍するジェイミー・グッド氏も94点で評価しています。
その味わいは、
『色はしっかりと濃く、熟した果実やドライハーブ、クローヴなどの香りがたちあがります。
口に含むと、チェリーやラズベリーといった果実、土、樹肌などが満ち溢れ、
しっかりとした酸が心地よく果実を包みこんでいます。
王道の肉料理やラザニアなどにも合いそうで、食欲がわき出てきます。
タンニンもしっかりしていて、すべての赤ワイン好きの皆様に飲んでいたいただきたいワイン』