ドメーヌ・ルニョード・マランジュ・プルミエ・クリュ・レ・クロ・デ・ロワエール 2018

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このプルミエ・クリュ(1級畑)があるアペラシオン名の[マランジュ]。
この地名のワインは日本ではまだあまり目にする機会は多くないかもしれません。
それもその筈、1988年までは[コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ]という
アペラシオン(産地)名で販売されていて、
マランジュという名称をラベルに表記出来ませんでした。

地理的にはコート・ド・ボーヌの最南端で、「サントネ村」の南西に位置します。
なお、マランジュで生産されるワインの95%以上がピノ・ノワール種による赤で、
サントネに似てタンニンがしっかりしたタフで力強くも、
デリケートで繊細なストラクチャーを持つワインが
生まれるピノ・ノワール種の適合地なのです。

この1級もそんなワインで、ドメーヌが「サンピニィ・レ・マランジュ村」の
粘土質石灰岩土壌南東向き斜面、およそ標高320mにある面積11.48haの
[レ・クロ・デ・ロワエ ール]という1級畑で栽培する、平均樹齢60年の、
超が付くヴィエイユ・ヴィーニュ (古樹ブドウ)が素材。

すべて手摘みで収穫したブドウは、選果後に100%除梗。
発酵は8~34℃に温度管理した桶で15~20日間、マロラクティック発酵も施されます。
その間、タンニンを柔らかくするためルモンタージュという攪拌作業も実施し、
その後 熟成に移ります。熟成は新樽率30%のフランス産オークの樽にて12ヶ月間。
その後、 軽い濾過を施し瓶詰めし出荷しているのがこのワイン。

ちなみにヴィンテージの2018年は、アメリカの専門誌【ワイン・エンスージアスト】が、
コート・ド・ボーヌに【95点】の ハイスコアを付ける、いわゆるグレート・ヴィンテージ。
試飲してみたところ、
『紫の要素を持つ、深みのあるガーネット色。
適度のコクとボディのある果実味に、しっかりながらなめらかで
甘いタンニンと同居するスパイシーな風味。
それにフランボワーズやブラックチェリー、ブラックベリーに
カシスなどの黒い木の実のニュアンスを持つ香りが、
完熟ピノの深みのある果実味とバランスよく、且つ複雑に溶け合っています。
ちなみに時間の経過により甘さが増してくる様を見ると、
もう少し置いておくのも楽しみです。
この赤には、鶏の腿肉や赤身牛肉のグリルや、
タレでの焼き鳥、スペアリブなどの肉類、
チーズならエポワスや熟成ブリーなどが相性が良さそうです。』


ドメーヌ・ルニョード・ マランジュ・プルミエ・クリュ・レ・クロ・デ・ロワエール 2018