フロンサック地区は、ボルドーの中でもサンテミリオンと並び歴史のある産地で、
昔から高品質なワインが造られていた土地。
その品質の高さは、かつてはメドックをも凌ぐほどといわれており、
当時無名だったポムロールはおろか、サンテミリオンよりも名声があったこともあるほど。
そんな潜在的な力を秘めたフロンサックの特徴的な香りをたっぷりと表現しつつ、
旨みとなめらかさを存分に引き出したワインが、この[シャトー・ラランド・モース] なのです。
このワインは、[クロ・デュ・ロワ]から分かれて出来た姉妹シャトーで、
その畑仕事もワイン造りも[クロ・デュ・ロワ]と同様に丁寧に行われています。
土壌は[クロ・デュ・ロワ]に比べて砂質が多めであるため、
ワインの味わいは繊細でなめらかになり、
また美しい果実味を活かすため新樽は使わずに、
ワイン全体の半分は12ヶ月のオーク樽熟成を行い、残りはタンクで熟成させています。
その味わいは、
『カシス、ラズベリー、ダークチェリー。
黒胡椒に混じってほんの少しの獣っぽさ。
まだ熟成感というほどではなく、
しかし若すぎないそのアロマにボルドーらしい品格を感じます。
その味わいは、落ち着きがあって優雅。
練れた感じのベリー感を支える確かな酸、
そしてフロンサックならではの意思を感じるしっかりとしたタンニン。
香りの印象よりも黒さが強調された味わいは、
後味までまだまだ強さ を誇っています。』
凝縮感たっぷりの果実味と緻密なタンニンが生み出す重厚感のある味わいです。
ステーキやローストビーフと抜群の相性。 熟成チーズにもぴったりです。