[クネ]とはワイナリー名であるコンパニア・ビニーコラ・デル・ノルテ・デ・エスパーニャの通称で、
スペイン本国はもちろん、全世界のワインのプロおよび愛好家で知らない人はいない老舗中の老舗。
スペインで最も伝統的な銘醸地にして特撰原産地呼称(D.O.Ca.)リオハの
リオハ・アルタ地区のアロに位置する家族経営のワイナリー。
アロにある醸造所は1879年に設立し、
以来ひたすら品質の高いワインを生産することに力を注いできました。
設立からおよそ130年間、伝統と革新を2本柱に成長し、
今ではより良いワインを造りそれを世界中に知ってもらうことを指針に、
世界4大陸90カ国以上に輸出する、スペインワインを代表するワイナリーのひとつとなっています。
その評価はケタ違いに素晴らしく、ワイナリーを代表する[クネ]ブランドは、
なんとスペイン王室から国旗をモチーフとしたロゴの使用を許された、
スペインを代表するワイナリーのひとつ、
まさに王室お墨付きブランドとして君臨しているんです。
そして今回ご案内の[パゴス・デル・ガリア]は、
北西スペインの産地バルデオラスで140年のブドウ栽培の歴史を持つ造り手、
ビルヘン・デル・ガリアの作品。
2017年にクネ・グループの傘下に入りました。
今回ご案内の[パゴス・デル・ガリア・ゴデーリョ]は
ブルゴーニュで例えるとプルミエ・クリュ(一級畑)に相当する品質で、
パゴとは畑の区画を指しています。
その名の通り良い区画のブドウのみを使用した一本。
もちろん中身はお墨付きで、この2020年ヴィンテージは見事ジェームス・サックリング【91点】獲得。
『ゴールデンアップル、洋ナシ、カモミール、レモン、フェンネルの芳香。
キリッとした酸味のミディアムボディの白ワイン。
フレッシュでキリリとしたフィニッシュ。』
と絶賛。
その中身はと言えば、標高700mの高地畑で栽培された樹齢25-30年のゴデーリョ100%。
丁寧に手摘みで収穫し、
5か月間シュール・リー(ワインと滓を接触させて複雑味と旨みをワインに移す製法)を
経た極旨キュヴェなんです。
輝きのある緑がかった金色に思わず見惚れます。
フレッシュな柑橘や青リンゴ、ジャスミンやカモミールの優しいフローラル、
白桃、洋ナシのフルーティなアロマ。
奥にかすかにミネラルのニュアンスも感じます。
口に含めば、青リンゴやライムなどの若々しくフレッシュな果実味、
繊細で高めの酸がいっぱいに広がります。
シュール・リーにより複雑さが生まれ、ミネラリーな印象、
なめらかなテクスチャーと長い余韻が印象的です。
適温は8-11℃。
鶏ササミ肉とキノコのソテー、ローストポーク、
またヒラメの昆布〆などの和食にも良く合います。