真面目で繊細な働き者、と言われ る生粋のバスク人が造る、きれいな味わいのボルドーワイン。
このワインを造るジェローム・アギーレは、地元にあるドメーヌ・ド・ブラナでの修行を経て、
オーストラリアのバロッサ・ヴァレーでさらに見識を深めたのち、ボルドーでのワイン造りをスタートします。
そして、ポムロールのシャトー・ル・ゲとシャトー・ヴィオレットで醸造を指揮するや、
いきなりワインアドヴォ ケイトで96点、更に100点をたたき出す実力を発揮。
その後、国際的にも高い評価を受け、ボルドーを代表するワインメーカーの一人になりました。
今回ご紹介する[シャトー・オー・ミュセ]は、ジェロー ムが2005年より運営するワイナリー。
ボルドー右岸、ラランド・ド・ポムロール地区にあるこのワイナリーの畑は、
サンテミリオンにある名門【アン ジェリュス】のオーナー、
ユベール・ド・ブアール氏が運営する[ラ・フルール・ド・ブアール]の畑のすぐ隣にあるという好立地。
わずか4haのブドウ畑ですが、有機農法で栽培するメルローとカベルネ・フランの純粋な個性を引き出すために、
手間暇を惜しまずじっくりと時間をかけるワイン造りを行っています。
2016年ヴィンテージは、完熟ブドウ由来のふくよかな味わいが感じられます。
『つややかなカシスとダークチェリーの果実味に、
オーク樽由来のシダーウッドのアロマ。
奥から現れるロースト香やスパイスのニュアンスも感じられます。
一口飲めば、柔らかくなめらかな口当たり。
心地よい軽 やかさがあるかと思えば、
しっかりとしたタンニンの存在感やふくよかなボディ感もあります。
きれいなベリーの香りが口中にたっぷりと広がる、ピュアで優雅な味わい。
熟した果実のふくよかな余韻が印象的です。』
丁寧に造られたワインであることがよくわかる、
繊細で優しく、ピュアな味わい。
とっておきの熟成チーズなどとじっくりと楽しみたい、
と思わせるワインです。