風と香りの中で 41

学校に入るなり、当然の事なのだが、理沙を知っている同級生、
いや!同級生でなくてもその容姿を見ると、驚いた。

それは、理沙に、凄く合っていて背が高いのが更に目立ってしまった。
誰もが「美高女」と言ったかどうかは知らないけど・・・。
当然、男子は、誰だ!と判っていても第一声はそう言わせてしまった。

「とも、あれ!伊吹だよなー。女子って変わるもんだな。」
智彦は、理沙を見るなりどうしたのかその驚きと、
りさがりさで無い容姿に「可愛いなー!」と言わせてしまった。

智彦は、クリスマスの件の事も有ったが理沙は、まだ自分に好意があるだろうと、
その愚かな恥と自惚れは、数分後にものの見事に折れてしまうのだった。

3人の後から智彦は、弥生と呼びとめた。
すると3人は足を止め立ち止まり振り返った。

そして智彦は弥生には用が無く、理沙に向かって「ごめんな!急用でいけなかったよ!」と嘘を付いた。

今の理沙にはそれ自体通用しない事も知らずに智彦は、理沙の怒りを呼び覚ましてしまった。

何も言わなければ何も無かっただろうに、理沙は、数歩歩き智彦の前に来ると、
同時に智彦の左頬に理沙の平手が、凄い速さと音で智彦が驚く間もなく見事に当たり、
「しょーもない男やわ!」と言って振り返ると「行こう!」と2人に言って歩き出した。

もちろん弥生も、真理子もその驚きは、理沙の容姿が変わってしまったことよりも驚いた。
特に弥生は、智彦を呆然と見つめた。