「ポエム」カテゴリーアーカイブ

君の涙で

風が吹く、長い公園の遊歩道を
君の涙が止むまで、
ゆっくりでいいから行こうと、
君は小さく頷き、肩を並べて歩いたね 
遠い昨日の時の中
生きていく中で、流す涙も必要だから
僕は、時々話しかける
悲しみを、重ねるほど君は優しくなれるさと
もらい涙を流すほど、優しくもない僕だけど
君を、想う気持ちは、愛より強い
だって、僕たちは、互いを失う距離にいないから
永遠なんて、大袈裟だけど、君を守って生きる
もう少し、歩こう
秋の、昼下がり
キンモクセイの匂いと
君の微笑が、香るから

愛の証

あなたに出会い、あなたを知ってから
わたしは、優しくなれた
限りない、笑顔に癒されて
そっと、わたしは、腕を組む
微かに聞こえる鼓動が
愛の証と、静かに囁く
何処まで行こうか?
風だけが、見ているビルの谷間で
あなたは、何も言わずにくちづけをする
二人だけの世界で、私等は幸せだよね

君がなくなる

消えていく、あなたの現像も
過ごした時の面影も
交わした言葉すら、もう聞こえない
激しく高鳴る鼓動も
記憶の中から
全てが消えて行く
疲れた群衆の中
あなたは、どこで眠り目覚める

幸せで始まった愛は、思い違い
始めの優しさに、嵌って行く
うわべの言葉に酔いしれ
重なる肉体には、心無くても
愛の錯覚に上気する
いつだって、哀しみは女性に残り
時が過ぎて行く度に
真実が見えても
後悔したくないと、しがみ付く
前に進むのが怖いから、留まり
そこに幸福が無いことに気付いた時は
私が私でなくなっている。

明日
人の心は、温かい些細なことが
生きるすべになる。
利益ばかりで、利用する輩の悲しい心は、きっと寂しい
私等は、見えない風に守られ、
掴んだ愛に歓喜する。
ねぇ!あなたに尋ねる
心から微笑んでいるか
だって、幸せは自分の中にあるんだよね
辛い事だって、きっと幸せの数倍あるんだね、
だから、些細な事だってうれしいんだよ
生きていこう、未来(あした)の自分の為
涙、枯れるくらい、悲しくたって・・・。
明日は、きっと晴れるから

迷い愛

何故だろう
朝の陽射しの中で
想い巡る
傍らで静かに眠るあなた
2人で居るのに寂しいのは
求める全てが愛なのか
快楽に落ちていく錯覚なのか
わたしは、そっとあなたの頬に触れる
目覚めると、あなたは小さく微笑み
「愛してるよ」と。
純粋までに真っ白なあなた
心が重なるほど
永遠に、私たちは幸せだろう

そう
わたしが、もっと強くなればね

明日は

伝わらない想いが
秋の空に舞い上がる
昨日までの笑顔が消えて行く
私は、長く続く公園の
古びたベンチでひとり
いつものように過ぎて行く
時の狭間で溜息をつく
あなたに判るか、本当の愛って
あなたに掴めるか、真実の愛を
楽しく過ごした旅行ですら
記憶の中で哀しみに変わる
明日、私は、街を出る
誰にも告げづに
今は、只、見慣れた木々を
ぼんやりと見ている
もうあなたは、現れないのに
それと判ってても
動く事すら出来ない
この街の、思い出を
全部、植え込み
明日、わたしは、ここにはいない