明日は

伝わらない想いが
秋の空に舞い上がる
昨日までの笑顔が消えて行く
私は、長く続く公園の
古びたベンチでひとり
いつものように過ぎて行く
時の狭間で溜息をつく
あなたに判るか、本当の愛って
あなたに掴めるか、真実の愛を
楽しく過ごした旅行ですら
記憶の中で哀しみに変わる
明日、私は、街を出る
誰にも告げづに
今は、只、見慣れた木々を
ぼんやりと見ている
もうあなたは、現れないのに
それと判ってても
動く事すら出来ない
この街の、思い出を
全部、植え込み
明日、わたしは、ここにはいない