『ベリーやカシス、チェリーなどの小さな果実の凝縮した果実味、
さらにはザクロの甘いニュアンス。
口の中では、ヴェルベットのようなしなやかさを持つタンニンが
素晴らしいバランスで、アロマティックで豊かな味わいを産み出しています。
後味にしっかり感じられる心地よいほろ苦さも絶妙の一言。
飽きることなく飲み続けられる、理屈抜きに美味しいワインです。
ラグーソースのパスタ、ピッツァ、ローストチキンなどと抜群の相性でしょう。』
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ワインとお酒の記事
シャトー・レ・モワンヌ 2010
メドック地方に代表されるボルドー左岸地区では、
2010年ヴィンテージのワインに対して95~98点
(『ワイ ン・アドヴォケート』誌)を獲得するなど、
素晴らしい出来栄えとなったヴィンテージです。
今回ご紹介する[シャトー・レ・モワンヌ2010]も、
まさに2010年らしいスケール感を持ったワイン。
その多大なるポテンシャルを秘めたワインが約10年熟成を経て、
今ここに到着しています。
その味わいは、
『圧倒的な熟成感、キノコに落ち葉、紅茶、
そしてふっくらとした大地の匂い。
その奥から現れるプルーンやカシス、
ドライいちじくの凝縮感。
時の重みを感じさせる複雑なアロマに思わず深呼吸してしまいます。
その味わいはどっしりと風格があり、ゆるぎない佇まい。
年を経て力の抜けた軽みが出てくるワインもある中で、
どうして、このワインはいつもいつまでも、重厚なメドック。
がっしりとした骨格もしなやかな筋肉も衰えを知らず、
頼もしいほどに力強く、しかし相応の熟成感はふわりとまとって、
なんと美しい10年目。
始めは少し荒かったかもしれない酸やタンニンは、
なんと艶やかに化けています。』
コルクを抜いた瞬間に広がるアロマは、熟成ボルドーならではの至福の極み。
そして口中に広がる旨みは、10年という時の重み。
熟成チーズとともにじっくりと味わいたい、とっておきのワインです。
カンティーナ・ヴァルパンテーナ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・トッレ・デル・ファラスコ 2015
長期の熟成に耐えれる、酒質のしっかりした赤ワインとして、
バローロやトスカーナのブルネッロに比肩するまでの地位を
築いた北イタリアはヴェネト州の極上ワイン[アマローネ]。
ヴァルポリチェッラの中でも最良のブドウを陰干しして糖度を高めて仕込む
レチョート製法と呼ばれる2000年前から行われていた伝統手法から産まれる、
まさに≪ヴェネトの宝石≫とも呼ばれるにふさわしい極上ワインです。
ご案内の造り手[カンティーナ ヴァルパンテーナ]は、
1958年に 設立された生産者協同組合。
拠点はアマローネの特別地区ヴァル パンテーナにあり、
現在、ヴェローナエリアのDOCをほぼ全て含む約700ヘクタール、
260の栽培農家達が所属する生産者として活動しています
彼らがアマローネの生産を始めるにあたり、
指導を依頼したのがアマローネを代表する偉大な生産者の[アレグリーニ]。
その長年の経験と技術が余すことなく伝えられて生まれたのが、このアマローネ。
標高350mに広がる石灰質土壌の畑に育つコルヴィーナ、コルヴィノーネ、
ロンディネッラを厳選収穫し、4ヶ月以上の自然な陰干しでブドウを
凝縮させ、発酵後、18ヶ月間のバリック熟成で仕込まれています。
『濃縮されたブドウからのブラックベリーやプラムジャムのアロマに、
バリック樽からのカカオやバニラの香り。
時間の経過とともにスパイスのニュアンスも顔を覗かせます。
アマローネ最大の特徴と言える、
凝縮した果実の旨さが口いっぱいに広がり、
シルクのような滑らかで柔らかい飲み心地。
アルコール度数の高さを感じさせない、
味わいのハーモニーが美しいアマローネ!
力強くも甘みを帯びた余韻も
どこまでも長く途切れることはありません。』
カンティーナ・ヴァルパンテーナ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・トッレ・ デル・ファラスコ 2015
【イタリア】【赤ワイン】【750ml】【フルボディ】
シャトー・ジャン・ゲイ・キュヴェラ・ローズ 2015
深まりゆくこの季節にぴったりの、濃密赤ワイン
沈み込むように濃厚で、しっとりとエレガント、
そして飲みごたえもたっぷりなボルドーワインが登場です。
このワインが造られているのは、
ボルドー地方を流れる ジロンド河の右岸、ラランド・ド・ポムロール地区。
ボルドー最高峰とも言われる【ペトリュス】を擁する
ポムロール地区のすぐ北に位置するラランド・ド・ポムロー ル地区は、
時に驚くほど優れたワインが造られている穴場の産地です。
今回ご紹介する[シャトー・ジャン・ゲイ]は、
もともと樽メーカーだったダルナジュー家が所有し、
ファミリーでワインを造る小さなワイナリー。
樽メーカーとしての事業の傍ら、ブドウを育ててワインを造り、
さらにブドウの苗木も売る、というなかなか野心家のファミリーですが、
4代目に当たる現在のオーナーが醸造所を一新し、
ここ四半世紀でワインの質を高めてきました。
今回ご紹介するのは2015年ヴィンテージ。
パーカー評ではお隣のポムロール地区に[96+点]という
高得点が付いたグレートヴィンテージですが、
ここララ ンド・ド・ポムロールでもブドウが完熟し素晴らしい出来栄えに。
じっさいに飲んでみましたが、
『とっぷりと完熟したラズベリーにカシス。
そしてなんといっても印象的なのは、素晴らしく上質な樽香。
カカオや珈琲の香ばしいアロマに、森林を歩いているかのような清々しさ。
さすがは樽メーカーのファミリー・・・
その味わいはしっとりと濃密。黒々とした要素が味わいにも現れており、
ブラックベリーの凝縮感に炭のニュアンスまで。
豊かな果実味と柔らかな酸の絶妙なバランスに、
ビターな渋みのアクセント・・・飲みごたえもたっ ぷりです。
滴るようなベリー感が後を引きます。』
メルローならではのリッチな果実味とボリューム感が、とにかく印象的です。
そして、さすが樽メーカーのファミリーだけあって、
なんとも贅沢なオーク樽の使いっぷり。
もとのワインがしっかり濃厚なので、その酒質に負けない樽香と
ビターな渋みが加わることで、よりゴージャス なワインに仕上がっています。
炭火で焼いた肉との相性はとりわけ抜群。
カレラ・セントラル・コースト・ピノ・ノワール 2017
『カリフォルニアのロマネ・コンティ』として知られるカレラ
そのカレラの実力を存分に堪能できるスタンダード・キュべ
あの世界一のワイン評論家と言っても過言ではないロバート・パーカーも、
『カリフォルニアの最高のピノ・ノワールを飲みたいなら、
カレラをリストの最上段、もしくはそれに近い位置におくべきだ』
とコメントする[カレラ]の実力を堪能できる素晴らしい味わいです。
それが
[カレラ・セントラル・コースト・ピノ・ノワール 2017]
毎ヴィンテージ高い評価を得ていますが、ヴィンテージも、パーカーポイント92点を獲得しています。
その味わいは、
『香りは、ラズベリーやクランベリー、ローズヒップなど
軽やかでフレッシュな赤果実がたっぷり!。
タンニンは細かく、酸も綺麗。
全体はすっきりとまとまったエレガントで
生き生きとした表情のある味わいで、
気取りのない肩の力の抜けた感じというか、
一口飲むたびに心躍るワインです。
ハムやパテといった前菜や軽めの肉料理にあわせてももちろん、
ワインだけでも、ずーっと飲み続けていたくなります。』