「エレガンス気分」カテゴリーアーカイブ

ワインとお酒の記事

パウル・アンハイザー クロイツナッハー・カーレンベルク・リースリング・シュペートレーゼ 1999

今や、ほとんど入手困難な【19年熟成】の超極旨ドイツ産白ワインの登場です。

その名も、
[パウル・アンハイザー クロイツナッハー・カーレンベルク・リースリング・ シュペートレーゼ 1999]

ご紹介のワインは、その状態の良い熟成感を味わえる、
19年に及ぶ長期熟成がもたらした素晴らしい旨みと複雑な風味をまとった1本。

造ったワイナリー[パウル・アンハイザー]は、ドイツのラインラント=プファルツ州、
バート・クロイツナハ郡の郡庁所在地「バート・クロイツナハ」に本拠を構えます。
この辺りは、大河ライン川の支流であるナーエ川下流沿いの、
珪岩とスレート土壌のワイン産地で、気候は温暖、日照時間が長く、雨が少なく、
太陽の恵みにあふれた渓谷では、主に、リースリング種、シルヴァーナー種、ミュラー・トゥルガウ種を栽培。
1971年には[ナーエ]という独自生産地としてのラベル表記が認められました。
中でもスレート土壌の畑で栽培されているものは、 ドイツワインの最高峰の一つに数えられています。

そんな「ナーエ地区」にあって約400年の歴史を持ち、
パイオニア的な醸造所こそが、この[パウル・アンハイザー]。

そして、ラベルに表記されている「シュペートレーゼ(Spatlese)」。
これは「遅摘み」を意味し、通常の収穫時期よりも遅い時点で収穫された完熟ブドウを使用。
そのため糖度 やエキス分が増え、奥行きのあるしっかりした味わいのワインとなるのです。

なおヴィンテージの1999年は、
世界的評論家「ロバート・パーカー氏」主宰の【ワイン・アドヴォケイト】ヴィンテージチャートで、
隣のラインヘッセン地区が【93点】の傑出年とする、いわゆるグレート・ヴィンテージ。

そんな当たり年からインポーターさんが、約20年近くワイナリーの地下ケラー(蔵)で、
静かに眠りについてい た秘蔵ワイン。
繰り返しになりますが2019年に収穫から20年を迎える1999年産。
平成最後の年に成人ヴィンテージとなるワインなんです。

そこで熟成状態も知りたく試飲したところ、
『好熟成、好状態を表すクリアーなゴールドの色調。
白い花や熟した青リンゴにレモンなどの柑橘系のニュアンスを持つ香りが心地よく、
それにいまだ存在感のある良質な酸味がリースリングらしさを主張しています。
それに、しっかりと熟したフルーティーなブドウの味わいと
ミツのまろやかな風味やビターな風味が融合し、
口当たりの良い味わいを形成しているのです。
ブドウの風味と熟成特有の甘みを堪能できるこの1本には、
魚介類のマリネや職人の手によるハム・ソーセージ類、
少し変わったところでおでん種のタコやつみれなどの練り物とも相性が良いでしょう。』

今や、ほとんど入手困難な【19年熟成】の超極旨ドイツ白です。

※このワインは、ボトル詰めされてからワイナリーの地下セラーで、
静かに寝かされていた熟成ワインです。
その歳月により成分であるカリウムやカルシウムと酒石酸が結合して結晶化した澱が発生しています。
この澱は 優良年のワインや瓶詰めの際あまり濾過をしないワインに発生しますが、
品質的には問題ございません。
この白い粒状の澱は【酒石】と呼ばれていて、
旨みが詰ったワインに見られるものです。




パウル・アンハイザー クロイツナッハー・カーレンベルク・リースリング・シュペートレーゼ 1999

シャトー・メルシャン アンサンブル 藍茜 2016

『アンサンブルがもたらした日本ワインの新たな境地』

今、最も注目の国産ワインはこの1本です。

その名も
[シャトー・メルシャン・アンサンブル 藍茜 2016]

今回は2016年ヴィンテージのご案内ですが、
このワインの2009年が国内有力評価誌
『ワイン王国No.71 2013年11月号』の恒例企画
【究極のお値打ちワインを探せ】の
ブラインドテイスティング企画『1000円代の日本ワイン』で
全82本ものワインのなかから見事、
最高満点5つ星&「超特選ベストバイワイン」の最高激賞評価を獲得。

そればかりか・・・
テイスターの一人である超有名高級レストランのソムリエさんが
【今回のベストワイン】として大激賞。
そのコメントたるや・・
『フルーティな果実味とタンニンのバランスが取れていて、
香りにスパイシーさがある。
味わいのまとまり感はこのクラスでは頭一つ抜きんでた感があり、
エレガントかつコストパフォーマンスに優れた赤ワイン。』

日本固有のブドウ品種と国際的に栽培されているブドウ品種で
造ったワインの 【アンサンブル=調和】を表現したワイン。
長野のメルローと山梨のマスカット・ベーリーAと
ベーリー・アリカントAの絶妙なブレンドで仕込まれ、オーク樽で熟成。
まさに【アンサンブル】という名が相応しいバランス抜群の味わいは見事の一言。

ご案内の2016年もメルローのしっかりとしたボディと
エレガントなタンニン、そこにベーリーのチャーミングで
個性的な香りが溶け込み、バランス感とともに優美な印象も感じられ、
どんな料理にもあわせられるオールマイティな1本です。




シャトー・メルシャン アンサンブル 藍茜 2016

マルティナ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2012

このお値打ちブルネッロを紹介してくれましたのは、
[ササ・アントニオ]さん。
自身のエノテカを経営するかたわら、モンタルチーノで
長年品質の高い畑を探しもとめていました。
最初はブドウを購入し、独自に醸造するというスタイルでしたが、
ついに[ポッジョ・ディ・ソット]や[ウッチェリエラ]など
現在5本の指に入るトップクラスのブルネッロを産み出す、
[カステルヌォーヴォ・デッラバーテ地区]に理想とする区画を見つけ、
その畑をレンタルし、知人の醸造所を借りて造りだしているのが、
この超バリューなブルネッロなんです。

主に自身が経営するエノテカで販売している、
一般的には全く無名のブルネッロだったのですが、
2006年ヴィンテージに、世界的権威のワインガイド
[ワイン・スペクテーター]の元副編集長を長年務め、
特に近年はイタリアワインの評価を担当していました
[ジェームス・サックリング氏]が、
新たに立ち上げたサイトでなんと94点のハイスコア、
その抜群のコスパも含めて、一躍、注目の的となりました。

標高約350メートルに位置する畑の樹齢は30~40年。
恵まれたミクロクリマに包まれ、日照のいい南西向き、
土壌も水はけがよく、石に吸収された太陽熱が
気温の下がった後も放射するため、
ブドウはゆっくりと熟します。
グリーン・ハーベストを行い、ブドウを厳格に選定。

そして、トスカーナを中心に活躍する実力派の
[パオロ・カチョルーニャ氏]、かつて[サン・ジャミニャーノ]の
ワインで[ガンベロ・ロッソ]最高評価[トレ・ビッキエーリ]獲得
という伝説を作ったほどの超凄腕がワイン造りを担い、
500L~2500Lの大樽を使用する伝統的熟成手法で造りだしています。

最新リリースの2012年がついに到着したんです。
この2012年は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会が
毎年発表するヴィンテージ評価では満点5つ星!
このブルネッロも[ジェームス・サックリング]が94点の高評価。

『歴史的ヴィンテージと評された2010年に通じる、
濃厚かつエレガント!!開けたて直後から、
そのバランスの良さに驚かされます。
芳醇なベリー系の果実の香りと
ジャムのように熟したフルーツの濃縮したアロマ。
続いてタバコやチョコレートを想わせる
複雑な香りもじわじわと沸き立ってきます。
タンニンは見事なまでにこなれ、
どこまでも滑らかでシルキーな飲み心地。
ビロードのような口当たりとはまさにこの感覚なのでしょう。
産地はまったく異なりますが、偉大なボルドーの1982年や
1990年に通じるようなパーフェクトな完成度。
余韻も驚くほど長く、壮大なスケールを
これでもかと感じさせてくれます。』

まさにブルネッロの真骨頂です。




マルティナ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2012

シャトー・メルシャン・北信シャルドネ RGC 千曲川左岸収穫 2015

G7 伊勢志摩 サミット 2016でも世界のVIPに振舞われた、
日本が世界に誇る白ワインの最高峰。

その名も、
[シャトー・メルシャン・北信シャルドネ RDC 千曲川左岸収穫 2015]

長野県北部千曲川流域の北信地区に所在する、
垣根仕立ての畑のシャルドネを醸造・育成した、
シャトー・メル シャン最高峰の白ワイン。

この2015年は土壌の異なる右岸と左岸の畑から収穫した
ブドウを別々のワインとして仕込んでいます。

こちらは粘土質が特徴の左岸のキュヴェで、
RGCとはフランス語で、
【Rive Gauche de la Chikuma=千曲川左岸】の意味。

そのテロワールを生かし、豊かなアロマと穏やかな酸味
のとても調和のとれた味わいとなっています。

『パパイヤ、ココナッツ、マンゴーなどの
トロピカルフルーツとヴァニラ、ナッツ、アーモンドなど
樽育成に由来する香りがバランスよく広がります。
穏やかな酸とバターのニュアンスが口中で持続し、
長い余韻とともに、アンズやハチミツなどの香りも楽しめます。』




シャトー・メルシャン・北信シャルドネ RGC 千曲川左岸収穫 2015

アンドレ・クルエ・ブリュット・ナチュレ・シルバー・ラベル

スウェーデン王室御用達にして、パリの三ツ星レストラン
「タイユヴァン」にもオンリスト!

実際にスウェーデン国王みずからが蔵元を訪ね、
このシャンパンに感動し、60歳の誕生日パーティーに
振舞われたというエピソードを持つのが、
年産わずか250ケースというこのシャンパン。

また、ここ日本においても
『死ぬまでに飲みたい30本のシャンパン』
という本の中で、
「一生に一度は飲みたいシャンパン10本」
として紹介されるなど、ぜひともシャンパン通の方には
飲んでいただきたい希少なシャンパンです!!

その名も、
[アンドレ・クルエ・ブリュット・ナチュレ・シルバー・ラベル]

造り手である[アンドレ・クルエ]は、シャンパーニュ地方の中でも、
ピノ・ノワール産地として有名なブージーとアンボネのグランクリュ村に
9ヘクタールの畑をもつ小さな造り手です。

10年前には、注目されていない生産者でしたが、
急速にその品質を上げ、成長株と目されている造り手でもあります。

クルエ家の先祖はかつて、ルイ16世やナポレオンの側近として遣えており、
ナポレオンから譲り受けた領地で葡萄栽培やワイン造りをスタートさせました。
ですから、畑もこのグランクリュの中でも、
好立地に位置しているというわけなのです。

しかし代々、ピノ・ノワールから造るスティル・ワイン
であるブージー・ルージュを造るメゾンで、
シャンパン造りは、現当主-ジャン・フランソワさんの
祖父アンドレ・クルエ氏から始まっているために、
シャンパン・メゾンとして注目されるようになったのは、
ここ最近のこと。

ブージーとアンボネイというグランクリュ畑の中でも、
好立地の場所に畑をもっており、それが現当主である
フランソワさんの斬新な発想と結びついて、
類稀なる味わいを生み出しています。

全体の生産量も10万本と少ないのですが、その品質の高さには定評があり、
今ではフランスはパリにある3つ星レストラン
[タイユヴァン]にもオンリストする他、
シャンパンの専門家であるリチャード・ユーリン氏は、
著書『4000Champagne』という本の中で、5つ星中4つ星で評価し、
『ボランジェのような品質とスタイルに向かっている』
と高く評価している造り手でもあるのです。

造り手が造る5種類のシャンパンの中でも、
今回ご紹介したいのが、グランクリュのピノ・ノワール100%による
シャンパンにして、ドサージュ(補糖)を一切おこなっていない、
[シルバー・ラベル]。

その味わいは、
『美しい細かな泡立ち。透明感のある美しいシャンパン・ゴールド。
感動的な口当たりは、ミネラルと酸味の見事なバランスによるもの。
上質なピノ・ノワールの凝縮度から生まれる果実味が、
ぴん!と、まるで音がしてしまうかと錯覚するほど
緊張感のある味わいをもって表現されていて、
振り返らずにはいられないような美しく心地いい余韻が
静かに長く続きます。
全体はクールで、知的な印象をもつ類稀なるシャンパンです。』

このシャンパンは、造り手の本拠地であるブージー村および
アンボネイ村のグランクリュ畑100%のピノ・ノワールを100%使った、
ブラン・ド・ノワールで、
甘みを添加しないノンドサージュという製法で造られています。

ノンドサージュというごまかしの効かない製法で、
ピュアな味わいのシャンパンを造るために、
厳選されたブドウの中でもさらに厳選したものを使っています。
また、ゆっくりと葡萄に圧力がかかりエグ味の少ない優しい搾汁が得られる
という理由から、圧搾機は一般的に使われている丸い圧搾機ではなく
長方形の木製水平プレス。
そして、搾汁は一番搾りのテート・ド・キュヴェのみを使用し、
2番搾り果汁は使いません。
さらに醗酵用のタンクは「一番搾り=テート・ド・キュベ」の
2,050リットルに合わせて造った特注品を使うという徹底振り。
こうすることで、より温度管理にムラが出来ず、
理想的な状態の発酵ができるのです。

発酵を4段階にわけ、それぞれの段階で他のバリックに
移していくという独自に開発した方法を採るなど、
若いフランソワ・クルエ氏の品質向上と品質管理に対する
あなき探究心はつきません。

これほど、徹底的にやっているからこそ、これほどピュアで、
繊細な味わいが生まれるのだと、改めて納得させられる美しい仕上がり。
最初の一口目から最後まで感動が続きます。

最近、ノンドサージュのシャンパンは増えてきていますが、
ピノ・ノワール100%、しかもグランクリュのノンドサージュの
シャンパンは、ほとんどありません。
自社畑のほとんどがピノ・ノワールで、
長いピノ・ノワール生産の歴史をもつ
アンドレ・クルエだからこそ造ることができる素晴らしい
味わいをぜひ、お楽しみください。




アンドレ・クルエ・ブリュット・ナチュレ・シルバー・ラベル