クロズリー・デ・アリズィエ・ブルゴーニュ・グラン・オルディネール“ヴィエイユ・ヴィーニュ” 2014

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『ブルゴーニュは高い』
日頃、そう思われている方も多いようです。
それは生産者の規模や生産量の関係から、
ある程度仕方ないことなのかも知れません。

地元ブルゴーニュで、家庭料理やランチのお供に愛される赤として、
【グラン・オルディネール(偉大なる普段飲みワイン)】と呼ばれる、
超お値打ちワインの登場。

肩肘張らず飲めるワインとして、[ロマネ・コンティ]の
前所有者でその名声を欲しいままにする稀代の名醸造家、
あの「マダム・ルロワ」でさえ造っている庶民の味方のご案内。

当然のことながら価格がかけ離れる[ルロワ]のそれと
同格とするのは無謀ですが、
この果実味とブーケを持つブルゴーニュがこの価格なら、
気軽に楽しむにはまさにうってつけの1本。

しかもヴィンテージは、専門誌のヴィンテージチャートが
【94点】【93点】のハイスコアをつけた2014年産。

その名も、
[クロズリー・デ・アリズィエ・ブルゴーニュ・グラン・オルディネール
“ヴィエイユ・ヴィーニュ” 2014]

ブルゴーニュの赤を代表するブドウ品種といえば、
ピノ・ノワールとボージョレで有名なガメイ。

高貴種であるピノ・ノワール種は気難しく、
栽培にコストがかかるブドウとされ、
一方、ガメイ種は多産系品種として、実は白用ブドウを含めた
ブルゴーニュ全体の約半分の栽培比率を占める、
ブルゴーニュにとってなくてはならないブドウ。

そもそもこのガメイ種の発祥の地は、
あの最高峰白[モンラッシェ]を生む、
ピュリニィ、シャサーニュの両モンラッシェ村とは
目と鼻の先の「ガメイ村」とされます。
そのため、ほんの半世紀ほど前までは、
やはりこの村に近い最高級白ワインの村「ムルソー村」でも、
ガメイからの赤ワインが大量に造られていたほど。

こうした事情から、ブルゴーニュではボージョレの他に、
AOC制度上ガメイの使用を許されているワインが2つあり、
その一つがご紹介の[ブルゴーニュ・グラン・オルディネール]。
(ちなみに、もう一つは[ブルゴーニュ・パス・トゥー・グラン])

収穫量が安定し比較的低コストのガメイを混醸し、
美味しいブルゴーニュを造ることは、
結果的に『激・安・旨』ブルゴーニュを実現する、
生産者にも消費者にも利益をもたらす行為なのです。

ただし、そこで常に問われるのはワインの取捨選択。

お馴染みの「ステファン・ブロカール氏」。

シャブリの大手ドメーヌ[ジャン=マルク・ブロカール]の
長男として生まれた氏は、その恵まれた境遇を投げ打ち、
大手ネゴシアンに安く叩かれて桶売りしていた生産者と
協力しながら、[クロズリー・デ・アリズィエ]のブランドで、
上質のブルゴーニュワインを破格の相場で提供出来る仕組みを作り上げた人物。

そのため氏のワインは、当店でもことごとく爆発的な大ヒット。
その秘訣は、ひとえに激安とも言える価格と、
品質の良さに他ならないでしょう。

ご案内の赤も、そんなステファン氏の一連のラインナップからの1本。
どうしても価格が高くなってしまうピノ・ノワール種を30%にし、
ガメイ種70%を混醸することで安価なブルゴーニュ赤を実現。

合計13haの畑で栽培する双方の品種を手摘みで収穫。
各ブドウをステンレスタンクで別々に発酵後にブレンドし、
フードルと呼ばれる大樽にて15ヶ月間寝かせ熟成。
その後さらに貯蔵用タンクにて保管されていたものを、
ステファン氏が瓶詰めした1本。

しかも、その素材となる両品種は、
複雑で良いワインが出来るという、
平均樹齢なんと60年の「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹ブドウ)」。

そしてこの赤のもう一つの売りがヴィンテージ。

そして、この赤はヴィンテージも売り物
2014ヴィンテージは、
パーカーさんの【ワイン・アドヴォケイト誌】が
ガメイの主要産地ボージョレに【94点】、
また世界中で最大 購読者数を誇る
【ワイン・スペクテーター誌】も
コート・ド・ボーヌに【93点】の評価をする、
いわゆるグレート・ヴィンテージ。

良い年ほどベーシックなクラスのワインが
お買い得という定説からも、見事なコスト・パフォーマンス。
ガメイの甘味のある果実味と、
ピノ・ノワールのエレガントな酸味とタンニンが融合し、
バランスのよい複雑な味わいを形成しているんです。

試飲でも・・・・、
『このワインの最大の特長は深みある風味だけでなく、
ピノ100%に負けない芯のある果実味。』
『かすかに紫の要素を見せるルビーレッドの色調。
香りは秀逸年らしく、
完熟ブドウのフルーティさがしっかりとしていて華やか。
味わいでは、赤、黒双方のベリーやチェリーの木の実と
スパイスなどのニュアンスが、
古樹らしい複雑な甘みを持つ果実味とバランスよく融合し、
深みと奥行きがあるのに、
口当たりの良い辛口の飲み心地を持つワインなんです。
この1本は、ブルゴーニュのピノの酸が少し苦手という方にも、
それをうまく覆うガメイの甘い果実味があるためお勧め。
なお合わせるのなら、普段飲みだけに、
ハム・ソーセージなどのシャルキュトリー類、
醤油を使った家庭料理、焼き鳥や中華はもちろん、
ローストチキンなどとお楽しみください。』


クロズリー・デ・アリズィエ ブルゴーニュ・グラン・オルディネール“ヴィエイユ・ヴィーニュ” 2014
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ寄りのフルボディ】【辛口】

ワイン専門リカーショップ

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