南米のニューフロンティア、ウルグアイ産赤のご紹介です。
ウルグアイ産としては、
ワイン・スペクテーター誌初の年間トップ100にリストインし、
今、世界が注目するワインが入荷しました。
ウルグアイは、アルゼンチンの西に位置する、
ワイン産地としてはまだまだ知られていないながらも、
有望な産地として注目されています。
品種として、カベルネ・ソーヴィニョンやメルローといった
国際的に有名な品種も植えられていますが、
特に有望視されているのが、フランス南西部を原産とするタナ。
ウルグアイの土壌にあっているのか、アルゼンチンのマルベックのように、
ウルグアイのタナを「ウルタナ」というほど、
ウルグアイを象徴する品種として知られています。
タナは、タンニンの語源となっているとおり、
タンニンのしっかりとした味わいが特徴の品種で、
今回ご紹介するワインも、凝縮した果実味とタンニンが調和する出色の味わい。
なにしろ、このワインは世界的にも有名な醸造家、アルベルト・アントニーニ氏が、
醸造家として造っていて、これからの南米のワイン地図にも影響を与えることでしょう。
それが、[ボデガ・ガルソン・タナ・レゼルヴァ 2017]
毎年、年末になると世界中のワイン関係者が注目するのが、
[ワイン・スペクテーター誌年間トップ100]
1万本以上の中から、その41位にランクインしたのが、
このワイン(ヴィンテージは2015年)です。
造り手である[ボデガ・ガルソン]は、
アルゼンチンの石油ビジネスで成功した
大富豪ブルゲローニ・ファミリーが所有しています。
1960年代に石油ビジネスに進出するまでは、アルゼンチンで牧場経営をしており、
農業に愛着をもっていたため、1999年にウルグアイにブドウ畑を含む広大な農地を取得したのが、
ワインを造りはじめたきっかけといいます。
ワインを造るにあたっては、
アルゼンチンの有名な造り手であるカルロス・プレンタ氏(ボデガ・ヴィスタルバを所有)と、
世界的なワイン・コンサルタントであるアルベルト・アントニーニ氏を招聘しました。
アルベルト・アントニーニ氏は、
イタリアワインのカルト[テスタマッタ]の醸造家として一躍有名となり、
現在は、ビービー・グラーツ、ラ・クエルチェ、ポッジオ・アル・テッソーロといった
イタリアワインのみならず、世界中でコンサルタントを行っている世界のカリスマ醸造家のひとり。
氏をコンサルタントに迎えたことで、[ボデガ・ガルソン]は、
設立は1999年と比較的新しいワイナリーですが、急速に品質を向上させてきて、
今や世界に認められるワイナリーとなりました。
2016年のワイン・スペクテーター誌が、
オーナーであるアルハンドロ・ブルゲローニ氏に対するインタビュー記事によると、
「ワイナリーを持つ目的は、儲けるためではなく、農業への原点回帰。
7人の子供たちに、何か美しいものを残したい。」
とのこと。
確かに、石油鉱山は、一般的には、あまり美しくはないので、気持ちはよくわかります。
「品質を重視し、その場所に適したワインを造りだす。
マーケットが欲しいワインを造るのではなく、
自分たちが造りだしたワインにあうマーケットを探す」
とも言っています。
大富豪ならではの余裕を感じさせます。
実際、飲んでみると、その言葉どおり、ワインもとても洗練された味わいです。
『色は濃く、熟したプラムやラズベリーなどの赤果実が豊か!
口に含むと、しっかりとした果実味に加えてスパイス、杉なども感じられ、
濃厚感の中にも豊かなミネラル感があるフルボディの赤!。
凝縮した果実味がきっちりと詰め込まれ充実感のあるワインです。』