ドメーヌ・トマ・モレシャサーニュ・モンラッシェ 2017

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奇才が放つ村名白はさすがの出来
このシャサーニュ・モンラッシェは見事

DRC・モンラッシェの元栽培責任者という華麗なる経歴
卓越した感性と才能にはDRCの現当主も惚れ込む

使用ブドウはACヴィラージュ(村名ワイン)ながら、
ピュリニィ・モンラッシェに隣接する特級[バタール・モンラッシェ]の
目と鼻の先にある区画のものだけで、畑名表記も可能な逸品。
さらにヴィンテージも評価誌【95点】と大当たり年。

その名も、 [ドメーヌ・トマ・モレ シャサーニュ・モンラッシェ 2017]

このワインを造ったのは、
「シャサーニュ・モンラッシェ村」のトップ生産者の一つだった父
「ベルナール・モレ氏」から2007年に畑を譲り受け、
瞬く間に頭角を現した「トマ・モレ氏」。
「モレ家」は、この地に17世紀半ばから10代続く生産者で、
トマ氏は祖父や父だけでなく、カリフォルニアで
最新の醸造を学ぶなど研鑽を積んできました。

そして、その卓越した感性と才能にいち早く着目したのが、
あのDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の
当主「オベール・ド・ヴィレーヌ氏」。
トマ氏は自らのドメーヌと並行し、2007年~2009年迄、
世界最高峰白ワイン[DRC・モンラッシェ]の栽培責任者を担当し、
その類まれなる才能を如何なく発揮しました。

しかしながら、自らのドメーヌに集中する為、
僅か3年で名誉ある地位を退きましたが、
そこでの経験は何物にも替えがたい素晴らしいものだったと語っています。

そんなトマ氏が持つ、ACブルゴーニュから特級畑までの
白ワインのラインナップから選んだのがご案内のワイン。
ACヴィラージュ(村名ワイン)ながら、
使用されるブドウの素性がはっきりしているだけでなく、
その区画が凄いんです。

なぜなら、その畑はシャサーニュ村では最も北、
特級 [バタール・モンラッシェ]の目と鼻の先にあり、
[Les Houilleres]という区画名が付いています。
またこの区画の北隣は、もうピュリニィ・モンラッシェ村。
シャサーニュの中でもピュリニィ的なキャラクターが如実に表れる畑なんです。

ドメーヌは石灰岩土壌に赤色石灰質の表土を持つ区画に、
1989年に自家所有の古樹ブドウのクローンを厳選して植樹。
さらに、この区画はブドウの熟し方が早く、
ドメー ヌでも最も早く収穫を開始する区画のため、
畑の状況をより注意深く観察、手入れしているといいます。

ちなみに2017年のブルゴーニュ白の出来はというと、
各評価誌のヴィンテージチャートは出揃っていないものの、
アメリカの【ワイン・エンスージアスト誌】では 【95点】と、
かなりのハイスコア。 いわゆるグレート・ヴィンテージなんです。

試飲したところ、
『まだ若さが目立ち、色調もクリアーで淡いイエローゴールド。
そしてやはり畑の立地もあり、ピュリニィに似た色合いです。
香りには白い花に、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類と
白桃のニュアンスがあり、それに白コショウのようなスパイスの風味が加わり、
一般的なシャサーニュよりもより芯が通った辛口に仕上がっている印象を受けます。

また、豊富なミネラルも酸も、シャサーニュよりもピュリニィのそれに似ていて、
それが現時点ではリッチながらフレッシュで生き生きとした風味と
見事にマッチしているのです。

なお、このワインが本領発揮するにはもう少しの時間が必要と思われ、
適度に熟した暁にはこのテロワール特有の味わいと余韻、
そしてエレガンスが満喫できる筈です。
ちなみに料理なら、ホタテや白身魚のカルパッチョ、
甲殻類を使ったブイヤベース、銘柄鶏のローストチキンなどと
楽しみたいものです。


*ドメーヌ・トマ・モレ シャサーニュ・モンラッシェ 2017 
白 750ml