カ・マルカンダ・マガーリ 2016

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『カ・マルカンダ』は、1996年、ガヤがトスカーナ州でモンタルチーノ地区の
『ピエーヴェ・サンタ・レスティ トゥータ』の次に手に入れたボルゲリ地区のワイナリーです。

このエリアは暖かい海沿いの地で、サッシカイアなどの
ハイクオリティ・ワインを産み出す土地として知られています。

ワイナリーの名前である『カ・マルカンダ』とは、
ピエモンテの方言で「望みのない交渉の家」という意味。
オーナーであるアンジェロ・ガヤ氏は、この土地を手に入れるため、
所有者に何度も交渉に出かけるものの、ことごとく断られてしまったそうです。
そうして、18回にも及ぶ交渉の末、やっとこの念願の土地を譲り受けたのです。

その交渉中、アンジェロ氏は奥様からしばしば、
「またカ・マルカンダ(望みのない交渉)にいくの?」
と呆れられていたということもあり、
このワイナリーを 『カ・マルカンダ』と名付けたとのことです。

そこまでして、この土地にこだわった理由は、
カ・マル カンダの土地がサッシカイアと
同じタイプの土壌だったことにあると言われています。
テッレ・ブルーネ(黒い土、ロームと粘土を含む)と
テッレ・キアーレ(白い土、石灰質が豊富で石や砂利)から成る個性的なテロワールは、
国際品種のワインを造るのに適していました。
特にメルロを主体としたワイン造りを行うことで、
サッシカイアとは違うボルゲリのワインの新しいスタイルを確立させたのです。

カ・マルカンダでは、[カ・マルカンダ]、[マガーリ]、[プロミス]という
3種類の赤ワインが造られていますが、
ご案内の「マガーリ」はカベルネ・フランを主体とした伝統的なボルドーブレンド。
カベルネ・フラン60%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、
プティ・ヴェルド10%のブレンドで造られています。
以前は、メルロー主体の滑らかで濃密な味わいでしたが、
2015年よりセパージュを一新。
近年ボルゲリで高い評価を得ているカベルネ・フラン主体に生まれ変わりました。

余談ではありますが、[マガーリ]と意味は、
『そうだったらいいなぁ・・』
『そうなりますように・・・』
といったニュアンスで願望を表わす言葉なのですが、
このワインこそ、アンジェロ・ガヤ氏のトスカーナにおける
ワイン造りの願望を表現しているのかもしれません。

その願望がついに現実となりましたのが、 2012年ヴィンテージ
パーカー氏主宰のワインアドヴォケイト誌で、
あのサッシカイアの93点を超える94点という高い評価を獲得したのです。

インポーターさんのお話では、 アンジェロ・ガヤ氏も来日した際、
『ついにサッシカイアを超えるワインが誕生した』と話していたほど。

そして、今回ご案内の2016年もまた ≪パーカー95点≫ ≪スペクテーター94点≫

『ブラックベリーやブラックチェリーの果実のアロマと、
バラやユーカリ、ピーマン、オレンジの皮などを伴ったフレッシュな香り。
特にフローラルなニュアンスに秀で ており、
フレッシュ感と上品さの間で見事なハーモニーを奏でます。
口に含むと熟した黒系果実の風味とともに、
きめ細やかなタンニンおよび心地良い樽香が広がります。
しっかりとした骨格、濃厚な色合い、
そして酸味やまろやかさなどが備わるエレガントな味わいです。』


カ・マルカンダ・マガーリ 2016
イタリア 赤ワイン 750ml ミディアムボディ寄りのフルボディ 辛口