ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンマルサネ “クロ・デュ・ロワ”2018

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ピノ・ノワール種から数多の極上ワインを生む、
コート・ ド・ニュイ最北端のアペラシオン(産地)が[マルサネ]。
実際は「シュノーヴ」、「マルサネ・ラ・コート」、
「クーシェイ」3つの村で構成され、
ブルゴーニュで赤、白、 ロゼすべてが対象とされる
唯一のアペラシオンです。

そして、至高の特級畑[シャンベルタン]を擁する、
「ジュブレ・シャンベルタン村」の北に位置するこの産地からの赤ワインは、
素直でジビエと大地の風味を 持ちながらもリーズナブルな価格が特長で、
近年、目の肥えたブルゴーニュ愛好家を魅了しています。

そんな[マルサネ]から、米国評価誌【95点】豊作ヴィンテージからの、
[ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン マルサネ “クロ・デュ・ロワ” 2018]

[マルサネ]といえばロゼとイメージされる方も多いかもしれません。
1987年に認められた、このコート・ド・ニュイ最北端の
比較的新しいアペラシオン(村名AOC)では、
確かに以前の日本でもイチゴの風味が楽しい、
良質ロゼが人気を博していました。
しかし近年では、ロゼはマルサネのワイン生産量の僅か15%以下。

マルサネの土壌とピノ・ノワールとの適合性に気付いた地元生産者が、
作柄の良い年ほど赤ワインを造るように なり、
さらに条件の良い斜面ほどその傾向にあり、
また、それらのブドウの樹齢が高くなるにつれ
品質が向上するという好循環を生んでいます。

そんなマルサネの赤の特徴は、
かの至高の特級畑 [シャンベルタン]を産み出す
「ジュブレ・シャンベルタン村」の北側に位置することもあり、
ジュヴレをより親しみやすく柔らかな飲み口にした性格。
逆にその分、熟成に時間が掛かるジュヴレよりも、
柔らかいが溌剌さを失わず、
若いうちから魅力を発揮するのがマルサネの特徴。

特にコート・ド・ニュイのヴィラージュもの(村名ワイン)でも、
早いうちから楽しめるのがこの[マルサネ]。

しかもご案内のワインは、畑名入りとブドウの素性もハッキリ。
アペラシオン最北のシュノーヴ村にある、
東南東向き面積24.3haの[クロ・デュ・ロワ(王の畑)]
という由緒ある畑に、ドメーヌは1haの区画を所有。
そこで栽培する平均樹齢28年のピノを、
ステンレスタンクで主発酵後にオーク樽でマロラクティック発酵。
その後、 新樽率30%のオーク樽で12ヶ月間熟成後に瓶詰めしたもので、
生産本数は6300本のみの希少品。

さらに、ご案内の2018ヴィンテージは・・・、
アメリカの重要評価誌【ワイン・エンスージアスト】が、
この[マルサネ]があるコート・ド・ニュイ地区に【95点】
のハイスコアをつけた、いわゆる秀逸年。
しかも数年の収量連続減から久々に豊作に変わったと、
地元生産者が安堵したグレート・ヴィンテージ。

『クリアーでやや深みのあるルビーレッドの色調。
何より ひと口目から感じるのは、
2018ヴィンテージの特徴であろう、
シルキーなタンニンに包まれた甘い果実味。
そしてベリー、カシスなどの木の実に、
かすかにブルーベリーなどのニュアンスを持つ香りは、
抜栓直後はやや閉じ 気味。
一方味わいでは、ニュイらしい芯のある果実味に、
ほのかな猟鳥獣肉と台地の風味とスパイシーさが手伝って、
辛口の風味に仕上がっています。
決して濃密タイプではないものの、
時間の経過による本領発揮後は、
シルキーなタンニン、上質な酸などと果実味が複雑さを増し、
これぞブルゴーニュのピノというエレガントな1本に変化するのです。
この赤には、タレでの焼き鳥やシャルキュトリー、
地鶏もも肉や牛赤身肉などの料理を、
チーズならエポワスなどのウォッシュタイプを合わせたいものです。』


ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパン マルサネ “クロ・デュ・ロワ”2018
【フランス】【ブルゴーニュ】【750ml】【ミディアムボディ】【辛口】