最近、線の細いスマートなカリフォルニア・シャルドネがはやる中、
マッチョな昔ながらの果実味が特徴のシャルドネです。
その味わいで、今では、あの有名野球チーム、シカゴの公式ワインにも採用され、
野球観戦しながら飲むこともできます。
アメリカの象徴「自由の女神」のラベルも印象的な、
カリフォルニア好きにはちょっとテンションが上がるワインです。
それが
[ザ・フェデラリスト・シャルドネ 2017]
このワインを造るのは、[テルレート・ワイン・グループ]。
1938年創業で、もともとはイタリアの[ガイヤ]や
フランスの[シャプティエ]などの高級ワインを輸入していましたが、
ソノマに畑を購入し、ワイン醸造にも進出。
いまでは、[アルダーブルック][チムニー・ロック][サンフォード]と
いった有名なワイナリーをも傘下に加えた大手ワイン・グループとなっています。
オーナーであるトニー・テルレート氏は、
若い頃にワイン・ショップのフロア・スタッフからスタートしてその後、
高級ブランドの輸入や、当時はアメリカ人には知られていなかった
ピノ・グリージョを広めるなど、その先見性とヴィジョンを持つ姿勢で
ワイン業界に貢献してきた人物です。
2004年にはその功績ゆえに、
[ワイン・スペクテーター・ディスティングイッシュ・サービス・アウォード]
を受賞しています。
ヴィジョンを大切にするテルレートが造るのが、
この[ザ・フェデラリスト]・シリーズです。
[フェデラリスト]とは、
アメリカ建国の頃に活躍した政治家たちで、初代大統領であったジョージ・ワシントン、
エイブラハム・リンカーン、ベンジャミン・フランクリン、アレクサンダー・ハミルトンなど、
日本でも有名な歴史上の人物たちのこと。
今のように共和党、民主党という2大政党になる前の、
連邦制を支持するほぼすべての政治家のことだったといいます。
それぞれのワインに各フェデラリストの肖像画を描いたラベルがつけられていて、
ジンファンデルではジョージ・ワシントン、
リンカーンはレッド・ブレンドに採用されていますが、
唯一の白ワインであるシャルドネはアメリカのシンボルである
「自由の女神像」となっていて、このワインの中心的な存在です。
新ヴィンテージも飲んでみました。
『香りは赤りんご、黄桃、バニラなど!。
口に含むとしっかりとした果実味が広がる中、
樽からのトースト香も感じられ、酸も適度にありつつ、
熟した果実との融合を楽しめます。
チーズをたっぷりつかったカルボナーラや
クアトロ・フォルマッジなどに合わせると最高かも』