年産約40万本の小さい造り手ながらも、煌びやかな存在感を放つ、
エペルネの造り手[アルフレッド・グラシアン]。
そのスタンダード・キュベとして伝統のスタイルを守り続け、
なんと世界一のシャンパン輸入量を誇るイギリスの
イギリス・ワイン協会のハウスシャンパンに1906年から100年以上も採用されています。
世界的にも評価は高く、ワイン・スペクテーター誌で93点を獲得しています。
それが
[シャンパーニュ・アルフレッド・グラシアン・ブリュット]
造り手である[アルフレッド・グラシアン]は、
1864年設立で、ロワールのソミュール地方に[グラシアン・エ・メイエ]を設立する一方で、
シャンパーニュにもメゾンを設立しました。
ロワールでは、「日常楽しむためのワイン」というコンセプトでのビジネス展開でしたが、
「シャンパーニュは、ファッションでいうオートクチュール」
という考えのもとでワイン造りを行い、少量生産で手間隙かけたワイン造りを脈々と受け継いできた造り手です。
醸造における最高責任者であり、ハウススタイルを守る使命をもつセラーマスターは、
1905年から4世代100年以上もジェジェ家によって受け継がれていて、
2007年に現在のニコラ・ジェジェ氏引き継いでいるという、
シャンパーニュの中でも類稀な一貫性をもつハウスです。
自社畑はわずか2ヘクタールしかもたず、
かつてブドウのすべてを契約農家に頼っていたにもかかわらず、
高い評価を得続けてきた背景には、
契約農家との非常に強い信頼関係があり、
約65の長期契約を結ぶ栽培農家とは、
2年に一度、全栽培農家夫妻を招いての研修・意見交換会を行うなど、
品質向上に余念がありません。
醸造における特徴は、
ベースワインをすべて樽で発酵させるシャンパーニュにおいても数少ない生産者
(クリュッグ、ボランジェ、ジャック・セロスなど)のひとつです。
ベースワインの樽発酵を行う造り手が減っている理由のひとつは、
管理やメンテナンスに手間隙かかることなのですが、
伝統とハウススタイルを守るために、今も頑なに守り続けているのがアルフレッド・グラシアン!
1,000以上の小樽を所有しています。
また、もうひとつの特徴は、バトナージュ、マロラクティック発酵を一切しないこと。
本来シャンパーニュに求められる【旨みのある酸】を大切にするというのが基本的な考え方です。
今回ご紹介するワインは、生産量の70%以上を占める、メゾンのスタンダード・キュベで、
そのスタイルがお楽しみいただけます。
その味わいは、
『繊細な泡だち、実がしっかり詰まったレモン、白桃、アプリコットなどの果実味、
ビスケット、ほのかなハチミツのニュアンスなどがあり、
バランスのとれた味わいは、シャンパーニュの伝統を感じさせます。
フルーティーさ、フレッシュさ、優雅さが一口ごとに感じら、余韻も長く続きます。』